A'sW1-10 名前の由来
ナナガイキが質問をした翌日、紫から回答があった。
「そういえば、名前のことって話してませんでしたね。
【ANGEL's WINE】というのは、文字通り『天使のワイン』。私が天使キャラとワインが好きだからなんだ。
の馬券道場とか、まんま競馬という名前ではない予想ゲームがあっても良いかなぁって思ったんだ。特に私みたいな女の子(←「の子」って齢でもないけど)が名づけるなら、可愛らしいものが良いなぁと思ったんだ。
4着・5着を当てるゲームだから『Go For It!』って名前も考えたんだけど、なんかピンと来なくてね。
ちなみに略称はナントナク。A.W.より【A'sW】みたいに『’』とかつけた方が目立つかなと思ったんです。それ以上の意味はないですね、とくに。
では、次回は安田記念バトルですね。枠順はまだ発表前ですが、今回も有力馬多くて難しそうですねぇ。今度は私も50ポイント狙います!」
徹は考えた。
ゆかりはが天使キャラが好きだなんてことは聞いたことがない。ただ、ワイン好きなのは合致。
そしてタイトルのもう1つの候補だった「Go For It!」。ゆかりはドリカムのファンだった。紫の文には書かれていないが、ドリカムの曲名から考えられた可能性は高い。
紫=ゆかり… 想いが深まる徹だった。
作者急病の為 休載
昨晩より体調不良となり、PCに向かっていません。
調子によりますが、小説部分を飛ばして、安田記念予想ゲームに入るかもしれません。
久々に
ではなく
から書いてますが、
もあまり見る気力が無く、ペタ返しも、殆どできてません。スミマセン。
今日中に全員回るのは難しいと思います
こちらからペタしてないのに、100件近いペタに、感謝

A'sW1-9 質問
「今はとにかく、紫さんと話がしたい」
徹の想いは、止まらなくなってきていた。たとえネット上でも、紫との継続的な会話が成立すれば、ゆかりかどうか分かるのではないか。「衝撃のデビュー」とまで言われたせいもあって、紫に対する関心は増すばかりだった。
このSNSにはコミュニティ以外にメッセージ機能もある。直接、紫にメッセージを送ることも可能だ。だが、徹は自分の心にブレーキをかけた。まだ「ANGEL's WINE」のスレッドに自分が現れて約1週間。直メッセージは急ぎすぎの感があった。
「ANGEL's WINE」のスレッド参加者9人は、紫を除くと、ナナガイキ(徹)を含め、すべて男(プロフィールから判断すると)。単純に紫と仲良くなりたいと思っている奴もいるだろう。徹も、自分の中では大義名分があるが、周りから見れば他と大して変わらないだろう。
だとしたら、紫 以外の8人が知りたいことから質問を、スレッドの中で投げかけてみたらどうだろう。
ナナガイキとして、こんなカキコミをしてみた。
「こんばんわ。ナナガイキです。新参者ですが、予想と違うこと書いてもよいですか?
管理人さんに質問なんですが、【ANGEL's WINE】の名前の由来って何なんでしょうか?
なんか…
っぽくない名前ですよね。何か特別な意味でもあるのでしょうか。
【A'sW】って略すのも、何となく気になります。A.W.とかでもいいような・・・?
もしよければ教えてください。宜しくです」
その日の深夜、他の予想大会参加者から
「そういえば今までその手のこと、聞いてませんでしたね。僕も興味があります」
という応援?カキコミはあった。ただ、この夜、紫からのレスポンスはなかった。
A'sW1-8 ルーキー
「ANGEL's WINE」ダービーまでの累計ポイントを更新後、反応を示したのは1位(70ポイント)のニックネーム「ロイス3」さんであった。
「大物ルーキー現る!」
と最初の1行で書かれた文章は、以下のように続けられた。
「ナナガイキさん、デビュー戦での50ポイント、凄いですね。俺もウカウカしてられなくなってきました」
約1時間後、紫がコメントを残していた。
「本当に衝撃のデビューですね。4-5着的中はロイス3さんに続いて2人目ですね。このゲーム、ロイス3さんの独走状態になってましたが、ライバル登場ですね。1stピリオド最終戦・宝塚記念まであと4戦。激しいポイント争いを期待します。
いや、私もまだ諦めてませんよ~。50ポイントとはいかなくても、高得点を2回出せば、まだまだ追いつきますからね! 上位の人はマイナスポイントに注意!」
―――ゆかりと競馬の話ができる―――
そんな錯覚に陥った、徹。もちろん、紫=ゆかりかどうか、たいした証拠もない。だが、紫が自分の活躍に対してコメントを残している。はっきり言って、褒めている。50ポイント獲ったことも嬉しいことだが、それ以上に嬉しい事態が、ネット上で展開されていた。
「>ロイス3さん
ビギナーズラックだと思います。実馬券は外れましたから(><) ただ、上は狙っていきますよ~
>紫さん
そこまで持ち上げられると、逆にこっパズカシイです(^_^;)
このゲーム、マイナスもあるからウカウカできないですよね。残り4戦、狙っていきます!」
A'sW1-7 いきなり2位…
ダービーは横山典が初制覇、という感動の舞台となっていた。ロジユニヴァースの逆襲。だが、◎アンライバルドだった徹にとっては、祝福の気持ちはあったが、喜びはなかった。
「岩田、今の府中で不良馬場で後方からはないだろう…」
そして徹が複雑な気分になったのは、ダービー確定から数分後だった。雨とはいえ10万人近くいたであろう東京競馬場、携帯電話でネットは繋がりづらかったが、初参加した「ANGEL's WINE」の自分の買い目を見直した。
驚いた。そして嘲笑した。
ボックスの中に、4着⑦、5着②が入っている。徹の中の「印」としては、⑦ナカヤマフェスタは○、②アプレザンレーヴは△だった。まだ勝手がわからず4点ボックスで投票したら、いきなり4着-5着的中。50ポイント獲得である。
夜、紫が「ANGEL's WINE」のポイント集計結果を更新した。
不思議なことに3着の⑩アントニオバローズを軸にしている人が2人もいたが、1人はアプレザンレーヴとの組合せで25ポイント獲得、もう1人は相手に1・2着馬を入れてしまったため、マイナス25ポイントとなる、天国と地獄があった。
その他のポイント変動は紫・ナナガイキ以外にあと1人いたが、一番ポイントの変動が大きかったのがナナガイキだった。なにせ、いきなりの50ポイント。
順位は……初登場で第2位。
「ビギナーズラックとはいえ、自分にはこっちの方が向いているのではないか」
そんなひねくれた感想を徹は持ってしまった。
ちなみに紫は5ポイント獲得し、マイナス25ポイントの人の上になった為、順位が上がるはずだった。ナナガイキがいなければ。ナナガイキ(徹)の2位カットインの影響で、順位は変わらず5位だった。