閑話休題27
ブログネタ:シルバーウィークの予定教えて
参加中


A'sW2-52 ワガママ紫
【ANGEL's WINE】スレッドに、紫のカキコミがあった。
「参加者の皆さん、こんばんは。
この【ANGEL's WINE】は、対象レースを日曜メインの一番グレードの高いレース、東西で同グレードだったら東を優先してきました。
ということで、次回は本来だと『セントライト記念』が対象になるはずです。
だけど……次回は対象を阪神の『ローズS』にさせてください!
理由は…だって牝馬限定レースだから。私としては女の子優先にしたくなりました!
出走メンバー的にも、セントライトよりローズSの方が注目度が高い気がします。
急な連絡だけど、許してください。投票開始は、いつもの通り土曜日に受付開始を連絡しますね。
ちなみにその次の週は、オールカマーが対象。そして第2ピリオド最終戦がスプリンターズS。今開催、中山と阪神が2回ずつでバランスも良くなると思います。
ちなみに神戸新聞杯は対象にしないので…3歳牡馬戦は、第3ピリオドの菊花賞までお待ちください。
それでは、ワガママだけど、許してくださいね~」
徹は改めて、紫が「間野ゆかり」であると確信し、ニヤけた。
いろいろ書いてあるが、結局 自分のワガママを通そうとするところが、ゆかり そのものだ。
ただ、理由や今後の予定を書くところに、ゆかりの成長を感じた。
徹とゆかりが初めて会ったとき、ゆかりは競馬が好きだったが、興味のあるGⅠだけ賭ける程度の、ライトな競馬ファンだった。
それから1年数か月、楽しみながら徹はゆかりを「調教」していった。
今は秋競馬になってしまったが、この前までの夏競馬も投げ出さず、ゲームの管理人を務めたことは、前のゆかりからは考えられないほど、立派になったと徹は感心していた。
紫のカキコミ後、参加者の1人である ナイスです姉茶から反応があった。
「ワイは関西の人間でっせ。だからローズSに対象変更、歓迎! 神戸新聞杯が対象外になるのは淋しい気もすんけどね」
徹も、一応意見を携帯電話からカキコむことにした。
「ナナガイキです。管理人さんのワガママに従います。さ、予想モードを切り替えなきゃ」
ちなみに偽者ゆかり こと ユーカリへのリアクションだが、徹が連休前の業務繁忙により、この日は何も対応をとることができなかった。
A'sW2-51 ボロ
「徹、返信ありがとう。でも……正直悲しい(ノДT)
信じられないよね…でも…信じてほしかった(ノ_-。)
今は、事情があって、田無の実家にいます。どうして姿を消したかは…オリを見つけて話すよ。
深いワケがあってね…
私がゆかりである証明で、2つの質問があったけど、
・徹との一番の思い出は、去年の夏、新潟に一緒に行けたことかな。あのときはホントに楽しかったね。
・ゲームの投票の仕方は…今まで様子見してました。数字を順番に4つ並べたら、どうなるのかなって。でも、次からはマジメに予想するつもり。
ホントはもっと言いたいことあるんだけど、ショックで、何から言えばよいか分からないや。心の整理がついたら、また連絡します。ゆかりより(/_;)/~~ 」
午後11時、ユーカリからのメッセージが徹に届いた。文面を見て、徹は呆れた。呆れ笑うことしかできなかった。
「偽者さん、ボロ出したね……」
徹とゆかりの一番の思い出として、ユーカリは去年の夏の新潟旅行を挙げている。実際に去年の関屋記念、徹はゆかりと一緒に新潟競馬場に一緒に行っている。
ただ現実は、関屋記念の日の夜、ゆかりは高熱を出してうなされ、翌日 現地の病院で診察を受ける事態になった。夏風邪ということで大事には至らなかったが、このことはゆかりから口外しないでくれと頼まれている。
それに、本物のゆかりなら、一番の思い出は、2人で見に行った去年の秋の天皇賞をピックアップするだろう。一緒に東京競馬場で観戦して、ウオッカとダイワスカーレットという名牝2頭の歴史に残る闘いに、ゆかりは感激した。
徹が考えるに、ゆかりにとって新潟旅行は苦い思い出でしかなく、楽しいものではないはずだ。
そして……徹の知り合いで、ゆかりの実家が田無であることを知る人物、これは限られてくる。
「まさかとは思ったけど……やっぱりそうなのか」
徹はユーカリの正体に目星がついた。あの人物しか考えられない。
だが、何故ゆかりとして振る舞おうとするのか、動機が分からなかった。
もう1つ気になることがあった。
「次からはマジメに予想するつもり」という一文。徹が考えるユーカリは、競馬についてド素人のはず。
だから、連続した数字の羅列でも、仕方のないことだったと思える。
それが、次回からどう変わるのか。
徹は、ユーカリをいきなり偽者呼ばわりするのではなく、しばらくメッセージのやり取りをしてみようと考えた。