A'sW2-51 ボロ | Bisah's Blanket 【馬龍DEN】

A'sW2-51 ボロ

「徹、返信ありがとう。でも……正直悲しい(ノДT)

信じられないよね…でも…信じてほしかった(ノ_-。)

今は、事情があって、田無の実家にいます。どうして姿を消したかは…オリを見つけて話すよ。

深いワケがあってね…


私がゆかりである証明で、2つの質問があったけど、

・徹との一番の思い出は、去年の夏、新潟に一緒に行けたことかな。あのときはホントに楽しかったね。

・ゲームの投票の仕方は…今まで様子見してました。数字を順番に4つ並べたら、どうなるのかなって。でも、次からはマジメに予想するつもり。


ホントはもっと言いたいことあるんだけど、ショックで、何から言えばよいか分からないや。心の整理がついたら、また連絡します。ゆかりより(/_;)/~~ 」



午後11時、ユーカリからのメッセージがに届いた。文面を見て、は呆れた。呆れ笑うことしかできなかった。

「偽者さん、ボロ出したね……」


ゆかりの一番の思い出として、ユーカリは去年の夏の新潟旅行を挙げている。実際に去年の関屋記念ゆかりと一緒に新潟競馬場に一緒に行っている。

ただ現実は、関屋記念の日の夜、ゆかりは高熱を出してうなされ、翌日 現地の病院で診察を受ける事態になった。夏風邪ということで大事には至らなかったが、このことはゆかりから口外しないでくれと頼まれている。

それに、本物のゆかりなら、一番の思い出は、2人で見に行った去年の秋の天皇賞をピックアップするだろう。一緒に東京競馬場で観戦して、ウオッカとダイワスカーレットという名牝2頭の歴史に残る闘いに、ゆかりは感激した。

が考えるに、ゆかりにとって新潟旅行は苦い思い出でしかなく、楽しいものではないはずだ。


そして……の知り合いで、ゆかりの実家が田無であることを知る人物、これは限られてくる。

「まさかとは思ったけど……やっぱりそうなのか」

ユーカリの正体に目星がついた。あの人物しか考えられない。

だが、何故ゆかりとして振る舞おうとするのか、動機が分からなかった。


もう1つ気になることがあった。

「次からはマジメに予想するつもり」という一文。が考えるユーカリは、競馬についてド素人のはず。

だから、連続した数字の羅列でも、仕方のないことだったと思える。

それが、次回からどう変わるのか。

は、ユーカリをいきなり偽者呼ばわりするのではなく、しばらくメッセージのやり取りをしてみようと考えた。