ドーデモEデスヨ22

ハッピーバースデー・トゥ

さて、クイズです。
私・ビサーは本日、何歳になったでしょう。
当てた方は、プレゼント………
なんか頂戴

マァ、野郎の誕生日なんて、ドーデモEデスネ


A'sW3-56 天馬とともに(2)
「え? あ、そういえば見たことあるような…」
「1か月前、阪神競馬場行って、新馬戦見たでしょ。あのとき1番人気だったお馬さんだよ」
「あ、そうなんだぁ。名前なんでしたっけ?」
「アドマイヤテンバ。生で見るの2回目だけど、かわいいよね」
「ホント、かわいい。確か、血統もいい馬じゃなかったでしたっけ?」
「あ、覚えてる? クロフネとアドマイヤグル-ヴだからね。この前は負けちゃったけど、有馬記念の日に勝って、今日は重賞挑戦だよ」
「すごーい。3戦目で重賞って、凄くないですか?」
「メジロオードリーってお馬。スペシャルウィークとメジロドーベルの仔だから、これまた良血馬」
「お父さんとお母さんの名前、ゆかりから聞いた記憶があります」
「でも1番人気は、16番のようだね。テイラーバートン。2勝馬だからね」
中山11レース、フェアリーステークス(GⅢ、芝1600m、OP)。
スタート、徹も茜も馬券を購入したアドマイヤテンバが、出遅れ気味。
「ありゃ~。ちょっときついなぁ」
「でもあの葦毛ちゃん、追い上げてますよ」
レースはカホマックスが後続を引き離して逃げるが、直線で捕まり、ゴール前は接戦に。
優勝したのは11番人気のコスモネモシン。石橋脩騎手、そしてゼンノロブロイ産駒が重賞初制覇。
テイラーバートンが3着、メジロオードリー4着、そして…アドマイヤテンバは13着。
「テンバちゃん、残念でしたね」
「うーん、今日はちょっと枠も展開も向かなかったかなぁ」
「また今度、走ってくれますよ、ね」
「そうだよね。ところで、俺、3着4着の馬券持ってるんだけど…」
「あら? あのゲームだったら30ポイントだったのに……呪われてますね、ゆかりの作ったゲームに」
━─━─━─━─━─
成人の日の中山競馬が終了した。
「徹さん、一緒に帰りましょーよ」
「うーん。帰りは武蔵野線、半周しようか!」
電車の中で、茜は徹に話しかけた。
「あのとき阪神競馬場でデビューした馬が、こっちの重賞で見られる、なんか、ある意味ドラマチックでしたね」
「でしょ? だから今日、中山に誘ったんだけどね」
「結果はちょっと、残念でしたけどね」
徹は1か月前を思い出した。
中原興樹の指示により小杉に呼び出された自分は阪神競馬場に行き、翌日、アドマイヤテンバが出走した新馬戦を、茜と一緒に目撃することができた。
そして、今度は自分が茜を競馬場に誘い、あのとき出会った馬と再会…でも中原興樹のような強運を、自分は持ち合わせていないようだ。
「徹さん、どうかしました?」
「いや、1か月前のこと思い出しててさ。阪神行った翌日、高知競馬場も一緒に行ったんだよね」
「そうですそうです。その翌日の仕事、ボロボロでしたけど」
「茜ちゃんも、すっかり競馬に染まったね」
「うーん。10月に徹さんに府中に誘われてから、浦和、阪神、高知、ウインズ後楽園、そして中山ですからね。どうしてこうなっちゃったんだろう?」
「何か不満?」
「いや、競馬って面白いって思いました。ゆかりが競馬にハマった理由が、分かりましたよ」
「もう茜ちゃんも、ハマってるって」
「じゃ、徹さん、私はココで乗り換えなんで」
「うん。今日はありがとう。また誘うね」
「競馬場デート、ホントに楽しくなってきました。では、今日は、バイバイ」
「うん、バイバイ」
北朝霞駅で、山下茜は武蔵野線から降車した。
茜と別れた後、徹はカバンの中からあるものを取り出した。
ペガサスのシルバー・アクセサリだった。
「テンバが勝ったら、渡そうと思ったけど…今日は渡せなかったなァ。
まぁ俺は誰かさんみたいに要領よく人生進められないから、どこで勝負かけるか、よく考えないと」
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【ANGEL's WINE】 ― 完 ―
全144話、ご愛読ありがとうございました。
馬か房15(ファンとして)
何があったかは、いちいち書かない。
帰ってから「ようつべ」でレースの様子は見たけど、巷で溢れる皇成批判/擁護、はたまた勝浦が無茶し過ぎ、なんてのもあるが、何か釈然としない。皇成の制御不足はあるのだが、真剣勝負だから、あれくらいのことは起こり得ることを、ファンは知っておく必要があると思う。
事故の後の大量乗り替わり放送。
異様としか言いようが無かった。
もし昨日が3場開催だったら……騎手確保も難しかったかもね。
ただ、私は今になって、競馬ファンとして猛省している部分がある。
石橋脩の重賞初制覇を、喜んであげなかったことである。
あのフェアリーS、馬券はハズれ、ネモシンは眼中に無かった。
あのレースも3人が乗り変わっていたし、レースのレベル自体も「?」が付く。
でもそれはギャンブラーの視点だけではないか

前のレースで応援馬・ジャミールが勝ったときは、単勝しか当たらなかったけど、嬉しかった。
でも、贔屓馬(騎手)が勝たなかったら直ぐにそっぽ向くのかい?
スポーツ観戦は、肩入れや贔屓がないとオモシロくないと僕は思っている。
ヤジ上等

だけどレース後は勝者を讃える心が欠けてたなァと、今更ながら思った次第。
中山の重苦しい空気がそうさせた…と言ったら、言い訳だろうか。
A'sW3-55 天馬とともに(1)
「徹さん、今 船橋法典駅から、競馬場に入りました。パドックってどの辺です?」
「結構あるよぉ。コースを縦断してきて」
「茜ちゃん、よくすぐに、この『ハイセイコー像』が分かったね。凄いや」
「ハァハァ。もうどうしたんですか、この前の木曜日に、いきなり中山競馬場行こうって…」
「いやぁね。どうしても見てほしいレース、と言うか、お馬さんがいてね」
「私、中山競馬場 初めてだったから、迷っちゃいましたよ」
「俺も、茜ちゃんがどうやったら一番早くココまで来れるか分からなかったから、とりあえず武蔵野線ぐるっとまわるコースしか分からなかった」
2人は中山競馬場のスタンドに入った。
「なんか、いろいろ乗り替わり、って放送が流れてますね」
「あのね…俺も昼過ぎに到着したから、そのレースは見てないんだけど……、4レースで大きな落馬事故があったらしいんだ。なんでも9頭落馬したらしい……」
「9頭…… 馬や騎手は、大丈夫なんですか?」
「分からない。とりあえず、騎手は怪我してる人がいるから、乗り替わりが出てるみたい」
「そのせいかな……何か空気が重いような気がするんですけど」
「うん、間違えなく重い。。。」
9レースが始まるころ、瀬田徹は山下茜をパドックに連れ出した。
「レースは見ないんですか?」
「もう、次のレースの馬が周回しているはずなんでね」
「あの9番が、俺が注目している『ジャミール』。僕が注目している馬なんだ」
「へぇ。どうしてですか?」
「昔ね、僕が大好きだったステイゴールドっていう馬の仔で、注目株の馬なんだ。ココを勝って、大きな舞台に行って欲しいな」
「ステイゴールドって…有馬記念を勝ったドリームジャーニーと同じお父さんなんですか?」
「お、詳しくなってるね! そういうこと。俺はステイゴールドLOVE、だからね」
「じゃあ、ドリームジャーニーの弟なんですね」
「残念ながら、違うんだ。競走馬の場合、お母さんが一緒だと兄弟っていうんだよ」
「へぇー、なんでなんですか?」
「まぁ、人間が決めたことなんだけど。だってディープインパクトなんて、1年に140頭も種付けしてるからね。お父さん基準だと、とんでもない数の兄弟数になっちゃうから」
「ふーん」
「とにかく。この馬ね、初勝利をあげてから、3着を外したことがないんだ。成績が安定している。ココは1番人気、
今のところ2.2倍だけど、確実に勝ちあがってほしいね」
「私も応援しますね」
2人は馬券を購入し、スタンド前に出た。
中山10レース、迎春ステークス(芝2500m、1600万下条件)。
レースは、徹の応援するジャミールが2着に3/4馬身の差をつけ、快勝。明け4歳で準OPを勝ち、オープン入りを果たした。単勝の最終的な配当は210円。
「徹さん、やりましたね!」
「言ったろ、ココは勝つって。嬉しいなァ。今まで関東で見られなかったからね。
それよりも次のメインレース、茜ちゃんに見てもらいたかったんだ。急いでパドック行くよ!」







