【磯釣りの水難死亡事故について】







〜事故になるまで間違いと気付けない〜



※注意喚起として書きましたが


少し文章が長くなってしまいました。


目次

◼毎年必ず起こる「釣り人の事故」

◼釣り人の"安全基準"はバラバラ。

◼事故に遭う方は『釣りたい』が先行

◼事故は「突然」には起こらない

◼釣り人は「習慣」になると油断する








■毎年必ず起こる「釣り人の事故」



伊豆半島の磯では毎年、必ず

何件かの"水難事故"が発生しています。


そしてこの投稿の様に

釣り人の「死亡事故」も起こります。


『危ないから気をつけて』

では正直"伝わらない"んですね。


もう何十年もこれを繰り返している

この「歴史」がそれを証明しています。




■釣り人の"安全基準"はバラバラ。



・分からないからとりあえず行く

・少し危ないけど前は大丈夫だった


こんな風に、"安全の基準"は人により

どんどん変わっていきます。


なので人により「注意する点」も

その「安全の基準」も異なるんですね。




■事故に遭う方は『釣りたい』が先行



自分はまだ10数年しか磯釣り経験は無いのですが、事故の話やその背景を聞いていくと、どの方も「釣りたい」という気持ちが先行しています。


『危ないと思ったけど大丈夫と思った』


こんな後日談もよく耳にします。


その場、その瞬間になってからでは

もう本人にはどうしようも出来ない。




■事故は「突然」には起こらない



『まさか、ああなるなんて…』

という出来事って、基本は

"突然には起こりません"


『予兆』や『兆候』が必ずあります。


「ヒヤリ・ハット」というやつですね。


・大きな事故が1件発生するまでには

・小さな事故が29件、未遂が300件ある


でも、これ↑に"気付けない"現実。




■釣り人は「習慣」になると油断する



日頃"少し危ない事"を習慣にしていると

感覚が慣れてしまい、

それが「普通」になりがちです。


こうなると先程のヒヤリ・ハットにも

『気付けない』


安全基準が「既に危険ゾーン」だと

少しのミスでも『大きな事故』に。




【結論】

・日頃の安全基準が運命を左右する。



・少しのミスは誰でもあるので、

安全基準の設定には余裕をもつ。



・日頃から濡れない様に釣りをする



・波を見る癖をしっかり身につける



・荒れすぎてる磯には入らない

(↑この基準が1番バラバラ)




■一言


自分が磯ガイドとして伝えているのは、

「釣果」ではなく『釣り方と安全面』



「ガイドなら釣らせろよ」

そんな声も勿論ありますが、



・『確実な釣果』は半日で毎回は無理。


・釣らせる事だけ教えた場合

『安全面』は誰がいつ教えるのか?



この"優先順位"は間違えたくないです。



・確かな「釣り方」を伝え

・「安全」に釣りを楽しめる



その為のサポートなので


これを常に優先してやっていきます。



誰かが正しい知識を【教える】

この機会が"少なすぎる現状"を共有。




皆さんも気をつけて釣りを楽しんでください。

この事故を教訓に次に繋げないと意味がないです。

事故にあわれた方のご冥福をお祈りします。
良い釣りライフを。



  終わり




〈この記事を書く著者の紹介〉

フィッシングアドガイド代表

VISA無し健ちゃん(プロガイド)


1987年 静岡県沼津市出身。伊豆半島在住。

2021年 サラリーマン退職→プロガイドの道へ

    「フィッシングアドガイド」として起業 

2023年 釣りオンラインコミュニティ開設