蛙の子は一時おたまじゃくしだが
何れ手足が出て蛙になる。
谷底で生まれた。
両親は少しでも山を登ろうと
努力をして朝早くから夜遅くまで
働いていた。
しかしなかなか山道は険しく
苦労している両親の姿を目の当たりにし
幼少期を過ごしてきた。
そんな中面と向かって
言葉にしなくても
仲間に入れない一線を感じていた。
それまで谷底で育った人間を
見下す同窓生がいたとしても
劣等感は感じなかったが
特有な意識があった。
今回のメンバーは分け隔てしない
人間ばかりである。
本当に感謝している。
中学生からは
同じような環境で育った友に出会い
やっと世界が広がったように思う。
それから大学生の頃には
両親や長男の頑張りで
外見上中腹に住んでいるような
環境まで這い上がった。
しかし中身は谷底に住む人間で
一時期それなりの生活をしていたが
いろいろあって
また谷底の生活に戻ってしまった。
怠けたわけではないが
「蛙の子は蛙」になってしまった。
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昨日の答え
１. （まば）ら ２. （くわ）える
