難関修理の数々、、、、、、 | 続、職人のひとりごと

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ジュエリーをつくってはや25年世界各国をまわって世界のセレブから隣のおばちゃんまでいろいろな方の結婚指輪からフェレットの首輪まで物造りに携わって感じたこと、感動した事、いろいろな修理やオーダーまで造ったものを交えながらつずって見たいと思います

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オーダーの作り物と同時並行で難関の修理、インターナショナルブランドさんや、クロムハーツさん、ゴローズさんなど、レアなシルバージュリーのロー目のでない強度の落ちないレーザー溶接でのサイズ直しの作業が非常に多い弊社ですが、中でも難関なお直しを今日はご紹介いたします。


昨日は作業が立て込んで、ブログアップができなかったので本日の予約のお客様のいらっしゃる合間にブログアップをさせていただきます。


ここのところ同業者さんのお問合わせや以来も非常に多く嬉しい限りではありますが、その中でも特に難関なのがあります。

その代表格なのがこれ、、、、、、、ブシュロンさんのキャトルリング、、、、、、、。

太いのも、細いのもまあ、難しいです。

指輪のサイズ直しの場合縮めにしても、ひろげにしても一回指輪を切るんですが、確実に切った瞬間バラバラになるのがこれ、、、、、、、。

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まあ、見事に確実にバラバラになります。

でそのあと合わせて組んでいくんですが、、、、、、合わない、、、、、確実に。

このチョコレートブロックがまた曲者で、切ったあとつなぎ目がバッチリ出ちゃうので、弊社では切った箇所にホワイトゴールドをたして、その他した部分をタガネで彫ってわからないように戻します。

そのあとはUVメッキで処理をして完成ですが、これに一周ぐるっとダイヤなんて留まっていようものなら、

うまく詰めるか、太くした場合ですとダイヤをたして同じように留めないと行けませんから、手間が半端じゃなくかかります。

買って、1週間で、ネームの刻印もしてないのに、仮にサイズがちょっと違和感があって交換をお願いしても絶対にしてくれないそうです、、、、、、、、。

80万近くするんだからせめてはめていない指輪くらい交換してくれてもいいだろうに、、、、、、、、。

「大きめを選んでくださいってご説明をいたしましたよね、、、、」って何様(苦笑)

勿論、サイズ直しはブシュロンさんでは不可です。「お買い直しください!!」って言われるそうです。

正直、時間工賃で工賃を出していますが、これだけは時間工賃でだすと全く合いません、、、、、、。

石なんか入っていたら間違いなく丸2日くらいかかってしまいます、、、、、、、、、。

ご結婚指輪でお買い求めされていらっしゃるお客様が多いので、買いなおすという行為自体嫌がるんで、お直しを受けています。勿論アフター加工にはなりますが、見た目にはほぼわからないレベルまでは戻します。


ブシュロンさん、、、、、サイズ直し不可が多いんですよ、、、、、しかもマリッジで、、、、、、、。

これらもよく入ってきます。






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模様がぐるっと一周、、、、、、、泣きたくなります。


この辺とほぼ同じたぐいのお直しがカルティエさんのラブリングです。



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あとはラニエール、、、、、、



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ラニエールとか、ラブリングは等間隔に一周マークや模様が入っているので、3番以上サイズを伸ばしたり、縮めたりすると一箇所だけ間隔が変わってしまうのが誰が見てもわかってしまうので、3番以上になりますとカルティエさんの刻印やマークをいじらない部分を切ってサイズ直しをします。

1ミリや2ミリだとわからないので、1番、2番の時は一箇所を切ってサイズ直しをしています。


あとは変わり種で言えばブルガリさんのリングはBーZERO1をはじめステンレスを使っていたり、バネが性があったりするので