モンテ・クリスト伯 豆知識④ | 中村恭輔 オフィシャルブログ

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前回告知致しました通り、今回の記事は『モンテ・クリスト伯』の翻案作品について取り上げてみたいと思います。

『モンテ・クリスト伯』が日本で紹介されたのは明治時代に遡ります。
黒岩涙香氏によって『巌窟王』というタイトルで発表されました。

ストーリーは原作に忠実ですが、登場人物の名前が日本名に変更されているので「翻訳」ではなく「翻案」となった模様。

黒岩涙香氏による『巖窟王』はこちらのサイトで読む事が出来ます。

当時の文体なので読み難いですが、頭の体操に如何ですか?

逆に考えると、キャラの名前が日本人名なので、むしろ物語に入って行きやすいかも知れません。
(原作での名前を日本風にもじっている点は、ドラマ版に通じるものがあります)

ちなみに、昭和生まれである僕の世代だと『モンテ・クリスト伯』より『巌窟王』の方になじみがあります。
小学生時代に読んだ児童書の題名が『巌窟王』だった事と『こち亀』30巻での台詞「まるで がんくつ王だ」が印象に残っていたからかも知れません。

引き続き翻案作品。
こちらは『モンテ・クリスト伯』をモチーフに、舞台を宇宙に置き換えた壮大なSF作品。
アルフレッド・ベスター氏による『虎よ、虎よ!』。

この『虎よ、虎よ!』で主人公が改造手術を受けて身に付けた瞬間移動能力、感情の昂りで顔に模様が浮かぶ等の描写は、石ノ森章太郎先生の作品『サイボーグ009』『仮面ライダー』(漫画版)にそれぞれ影響を与えたと言われています。