先週、母が昔から仲良くしているお友達がガンで
亡くなりました。
幼い頃、私たち子供は、年齢がみな同じくらいだったので、
キャンプ、プール、山登り、サイクリング、旅行、といつも
大所帯で一緒に遊んでいました。
中学生にもなれば、さすがにそういう機会はなくなって
いましたが、大人になってからも、大きな節目では、
おばさんたちに一応連絡をとっていました。
その中でもかつてはラーメン屋を営み、一番元気で声が
大きく、よくしゃべるおばさんがガンを患い、ここのところ
入退院を繰り返していました。
昨年の夏に、お見舞いにいったときはまだ元気があり、
たくさんおしゃべりもできましたが、入退院を重ねるごとに
確実に弱ってきており、秋にお見舞いにいったときは、
しゃべるのもしんどそうで、
「ああ辛い、ああ辛い、いつまでこんなところに
いなくちゃいけないんだ」
「食べ物なんてなんにも食べれやしない」
「もうこの状況をなんとかしてよ」
とただただ同じ言葉を繰り返していました。
私は、お見舞いに行く前から今の自分にできることは
・話しを聴くこと
・マッサージをしてあげること
よりほかはないと思っていたので、アロマオイルの
セット一式を持って病室を訪れました。
が、おばさんは「もう何もかもが嫌」という状態だったので、
「足の裏だけでいいからちょっとマッサージさせて」と頼んでも、
「こんな汚い足をどうするのさ」と渋り、いつもの私だったら、
「無理をさせてはいけない」と思うのですが、
「今やらなければ、もうおばさんにマッサージする機会は
ないんじゃないか?」
という嫌な予感がしたので、話しをしながら、気持ちを穏やか
にするオイル、痛みを緩和するオイル、免疫力をあげるオイル
と次々にキャリアオイルで伸ばしながら、マッサージをしました。
そのうち
「ああ、気持ちがいい、あんた上手だね。」
という言葉が出てきたので、ホッとして、
「前にね、足裏マッサージをできるようになりたいと思って
習ったんだ。」
というと、
「そりゃあ、いいものならったね、なんでもならっておいた
ほうがいいね。」
といい、
「気持ちよくなったら、なんだか眠くなってきた。」
というので、
「寝ていいよ。」
というと、本当にそのまま寝息をたてて眠ってしまいました。
私は足をタオルで拭いて靴下をはかせ、布団をかけた後、
電気を消して病室を出ました。
それから、私は2度とおばさんには会えませんでした。
その後、おばさんはホスピスに移り、夫であるおじさんも
「もう人と話すこともできない状態だから、私が行っても
何もできないんだ。」
とおっしゃられ、元旦に神社で買ったお守りも、おばさんに
病室で使ってもらおうと思って買ったカレンダーも、私の部屋の
すみでほこりをかぶったまま、おばさんは逝ってしまいました。
私は、アロママッサージをしたことが果たしてよかったのか、
逆に疲れさせてしまったのではないか、とずっと気がかりでした。
それが、昨日別の仲の良かったおばさんから電話があり、
「去年お見舞いにいったときにマッサージしてあげたんだって?」
といわれたので、
「はい。頼まれたわけでもないのに私の勝手な思いで。」
といったら、
「本人はしゃべれなくなってしまったから分からないけれど、
きっとすごく嬉しかったと思うわよ。なんかいってた?」
というので、
「ああ気持ちがよい、眠くなった、とっいったきり寝て
しまったので、その後は話してません。」
というと、
「それは、本当に気持ちがよかったのよ。ちゃんと
意識があって、会話ができるうちにマッサージを
してもらえて、絶対喜んでいたはずよ。」
といってくださったら、ずっと「よかったのだろうか?」
という気持ちが胸の中にあったので、思わずほっとして、
涙がこぼれ落ちました。
人はいつか必ず亡くなります。
「あのときこうしてあげていれば。」
と思っても、もうこの世にはいません。
自分もいつか必ず亡くなります。
「あのときああしていれば。」
と思っても、もう遅いのです。
このことを忘れずに生きていきたい、と思います。
「日本社会復帰大学 」「大学生スマートパスポート 」では
ただいま出願募集中です。
悔いなく生きるため、新しい1歩を踏み出してみませんか。
出願に際し、ご不明な点などございましたら、お気軽に
お問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございます![]()
