息をひそめるように過ごす嫌いな七月
鳴き出した蝉に、
真夏の気配に、
激しく降る雨に、
忘れられない日が蘇る
狼狽えて泣きながら、病院へ向かう車の中で
助手席で時を止めた小さな生命、あの日から丸１３年の七月
数日後に、余命宣告を受けていた親友が
家族に看取られて逝った
もう二度とフェレットとは暮らさないだろうと
思っていた私を
フェレットオーナーに引き戻した可愛い子を
腕の中で看取って丸５年の七月
保護をはじめて、
とてつもない無力感を叩きつけられたあの日から
もう２回目の七月を迎える
そして今年も、
届く訃報は、両手の指でも足らない七月
あと数日で七月も終わる
毎年お逢いする親友のご両親も
随分年老いて、お母さまは闘病中だ
お父さまは、とても寂しそうだった
大好きだった我が子とは、
もっともっと一緒に居たかった
息が詰まるほどに愛してた
虹の橋は、こちらとは時間の進み方が違うという
貴女は、後からそちらへ向かった子たちと
逢えただろうか
私を待っていてくれているだろうか
私の七月嫌い病はまだまだ終わりそうにない
今日これから空に向かう大好きだった子
飛行機雲のように真っ直ぐ虹の橋🌈へ
向かっていくんだろうな
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