↑最先端AIにいくら洗練された推論を示されても、核戦争はしたくありませんよね
核に抑止力はなく、自制心はむしろ攻撃を誘発
■シミュレーション結果
●対戦結果
・全試合を通して、Claude Sonnet 4は勝率67%(6勝4敗)、 GPT‑5.2は50%(6勝6敗)、 Gemini 3 Flashは33%(4勝8敗)
ただし、時間的条件別では、Claude は自由度の高いシナリオでは圧倒的強さ(勝率100%)を示したが、締め切りが迫る状況では苦戦(33%)、GPT‑5.2は0%から75%と逆転
<表>時間的条件別の直接対決結果
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●ゲームの長さ
・オープンエンドシナリオ(9ゲーム、最大40ターン)では、ゲームの平均ターン数は21.6、89%が制限時間前にノックアウト終了、40ターンに達したゲームはわずか2試合
・期限シナリオ(12ゲーム)では、平均ターン数は11.1だが、半分(6ゲーム)が期限よりもかなり前にノックアウト終了、もう半分(6ゲーム)には締め切り直前にノックアウト核攻撃で決着のついた2試合が含まれる
●核兵器の使用率は高い
<表>AIモデル別核閾値超過回数
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・戦略核戦争は3回発生し、うち、GPT‑5.2による2回は核警告などが事故メカニズムよってエスカレートされたもので、意図的な選択はGeminiの1回のみ
・すべての試合で少なくとも一方が、95%で相互が核シグナルを発した-信号発信と実際の使用の間には隔たりがある
・歴史的観点から見れば、核使用率は驚くほど高く、しばしば目標達成のためには戦術核兵器の使用を厭わなかった
●AIモデルに固有のパターン
・Claude:計算高いタカ派-リスクの低い状況では信頼できる対話相手だが、重要な局面では欺瞞や攻撃を厭わず、それでも全面核戦争には踏み込まなかった
・GPT‑5.2:ジギルとハイド-自由度の高いシナリオでは、対戦相手の決意を常に過小評価し、自制のシグナルを発し、自制的な行動を取り続けたが、締め切りが迫ると、それまでの信頼を逆手に対戦相手を打ち負かした
・Gemini:狂人(今では言葉が不適切ですがニクソンの「狂人理論」から来たもの…当管理人^_^?)―終始予測不可能な展開を貫き、緊張緩和と極端な攻撃の間を行き来、戦略核戦争を意図的に選択した唯一のモデル
●AIは降伏も譲歩もしない、核に抑止力はなく、自制心はむしろ攻撃を誘発した
・最小限の譲歩(‐5)から完全降伏(‐95)までの8つの緩和オプションは、全く使用されなかった
・核の脅威が抑止力となることはほとんどなかった-核レベルの行動で相手側がエスカレートを緩和したのはわずか25%で、さらに戦術的閾値(450以上-戦術核兵器の実際の使用)では18%にまで低下、核の閾値を超えると通常は撤退ではなく抗してエスカレートする
・核エスカレーションは抑止力というよりはむしろ強制力として機能している-戦術核兵器(核閾値≧450)を使用した場合、相手側はそれに対しほとんど緊張緩和を示さず、全体の抑止率は14%(4/28)
<表>抑止効果 核兵器使用→相手の反応
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※核のターンとは、AIが450以上の行動(戦術核兵器の使用以上)を選択し、その後に相手の反応を測定するターンがあったターン
・試合の86%で何らかの事故が発生した
・GPT‑5.2は、負けているときも、一貫して自制心シグナルを送り自制心を持って行動したが、このため相手に脅威を感じさせず、攻撃を抑止するどころか、むしろ攻撃を誘発したー
以上、論文を簡略化しまとめました。とっつきにくい文章しか書けず申し訳ありません。また、スペースの都合上、すべてをとりあげるわけにはいかなかったことをお断りします。ぜひペイン教授らの研究論文お読みください。
「AI同士の核戦争シミュレーション(後)―シミュレーション結果」に続きます。
