円の対元レートを見る
円安が進んでいるというのに、AliExpressの商品の中に価格が下がっているものが見受けられます。
これは絶好のチャンスではあるのですが、円安になれば為替の関係では輸入したい商品の価格は通常上がるはずですからどうしたことでしょう。これまでも時々こうした逆転に出会うことがありました。
円安と言っても、ドルに対してであって、買いたい商品が中国からなら、元に対して円安なのか円高なのかで変わってくることを考慮すべきでしょう。
一度は調べてみるべきと思っていましたので、今回調べることにしました。
MSNのマネーに為替のグラフがあり、ドルに対する円レートばかりか元に対する円のレートも知ることができるのですね。
円の対ドルレート、同じく元の対ドルレートのグラフを比較してみれば、ドルに対する円や元の動きの相違もわかって、より面白いかもしれません、わかりやすいようにグラグをGIMPで単純に重ね合わせたグラフをこしらえました。赤が元、緑が円です。
トランプ関税により、円高(ドルに対して)になっていたおかげで、AliExpressで少し安く商品を買うことができていたのですが、米中合意から一転円安に戻ってしまいました。グラフ右上の矢印を付した時点、4月21日以降、ドルに対しては円安、元高傾向になりました。
明らかに、中国製品は為替レートの関係で円表示の価格は上昇しているはず。ひとつ前の対元円レートのグラフでは、4月28日から確かに元に対して円安に転じています。
冒頭の円安なのにAliExpressの商品の中に価格が下がっているものが見受けられるのは、為替レートでは説明できないことがはっきりしたわけです。
結局、疑問は解決しないままというはなはだ面白くもなんともない話に終わってしまいましたが、調べるべきを調べるたことで良しとするほかありません。
円安で円表示価格が上昇し売れなくなることをおそれたのであれば、それまでの円表示価格に据え置けば良いはずであり、それ以上に価格が下がるというのは、なんとも理解しがたい話ではあるものの、AliExpressで買い物をする際はそうしたケースがあることを覚えておいて損はないはずです。