試してみてよかった
うれしいことに、離れに母屋のWi-Fiが届きました。これで、安心してZoomができます。
■離れからWi-Fiにアクセスしたいわけ
我が家では、心臓が弱り一時は危ぶまれた年寄りが、退院できたものの歩けなくなり、離れで介護することになりました。
甲斐甲斐しく(時分で言うか?!)介護の効果あってか、結構元気になってきてよかったのですが、別途悩みが生じました。
離れでインターネットするには、スマホのテザリングを使うしかなく、一度Zoom会議に参加するだけでデータ容量をオーバーし通信速度が制限されてしまうことです。
動画を視聴したりするのでなければそれほど困ることはないのですが、気持ちはあまりよいものではありません。
母屋のWi-Fi環境にアクセスできれば好都合なのですが、屋外用の中継器を買い足すことなく実現できるか? 実際にかつて試したところではやはり接続できませんでした。
しかし、検索すれば他家のWi-Fi機器が検出されますので、別棟と言えど電波が強ければつながる可能性は否定できません。
実は、母屋ではデバイスが増えて不安定になったWi-Fi環境を改善するために、Wi-Fiルーターを更新していました。しかも、電波も強くて中継器を使わずとも、家の1階の端から2階の反対側の端まで電波が届くようになっています。
そこで、余った中継器を離れに置き、母屋のWi-Fiにアクセスできないか、ダメもとで試してみることにしました。
■母屋と離れをつなぐWi-Fi環境
屋外用中継器を使わずに、母屋と離れをつなぐWi-Fi環境をつくるために使用した機器を次に示します。
↑Wi-Fiルーター
↑中継器
母屋のWi-Fiルーター:TP-Link 無線LAN WiFi 6E ルーター AXE5400
離れに置いた中継器:TP-Link AC1200無線LAN中継器 RE350
機器の設置場所は以下の通り。
母屋と離れは、わずか2mほど。都合の良いことに、母屋のWi-Fiルーターは離れ側に面した壁のすぐ内側に設置されています。
そこで、離れの中継器は室内のどこに置くかですが、インターネット接続のスムースさをとればなるだけ母屋に近い側に置きたいものの、ローカルエリア接続させるデバイスから離れていたり何かでさえぎられていたりすると、例えばAlexaによりデバイスをコントロールすることができなくなるので、微妙な選択を迫られます。
結局、中継器は母屋からは壁一つ隔てただけで電波が届きやすそうなダイニングキッチンに置くこととし、リビングを見通せる冷蔵庫の上に決めました。
■結果、ギリギリの通信速度
中継器のランプは残念ながらブルーでなく大概オレンジに色でしか光りません。おそらくWi-Fi接続は不可を示しているものと思われますが、今回のケースではインターネットにアクセスでき、デバイスもローカルエリア接続できています。ただし、レスポンスは悪く、せっかちな方にはストレスかもしれません。
なお、インターネット通信速度を何回か測定してみた結果からしても、快適に利用できる通信速度にギリギリ及ぶか及ばないかのレベルであることがわかります。次に示すのは、実際の測定結果による通信速度のおおよそです。周波数帯は2.4GH。5GHzは使えるネットワークとしてほぼリストアップされないので測定していません(注参照)。
ダウンロード1.4~4.5Mb/秒
アップロード0.1~0.2Mb/秒
レイテンシ5~14ms
ぎりぎりと言っても、テザリングによるスマホの制限時の通信速度がアップロードで0.2Mb/秒だったりするのですから、段違いにマシです。試してみて正解です。
注)
母屋から離れなど別胸にWi-Fi電波を飛ばして使用することは、自宅敷地内であろうが電波法の屋外利用にあたります。2.4GHzは別にして他の周波数帯は一部を除き屋外使用が禁じられています。5GHzを受信できる状態だと電波法違反になるのでしょうか? 登録局手続きが必要な高出力データ通信システムの高出力とは? 大丈夫だとは思うのですが、法務省のホームページを一瞥しただけではよくわかりません。