円安・物価高での自衛 | virt_flyのブログ

virt_flyのブログ

フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

円安でも以前より安く買い物する

 趣味を控えるのはつらい 

 

円安と物価高はとどまることなしの有様。多少の賃上げもこれでは焼け石に水です。

 

ステルス値上げもひどいですね。子供から大人までみなが実感しているのが、めちゃくちゃ小さくなったカントリーマム。他にも、包装は変わらずともグラム数の減ったお菓子。ヨーグルトにいたっては水っぽくなったと気がします。

 

不要不急の支出は控えるべきとしても、あまりの値上がりにネット通販サイトを見ていても購買欲がなえてしまうという方が実際でしょう。

 

例えば、もともと1,320円のRaspberry Pi Zero Wが今は2.1倍の2,816円。時間をかけて値上げなら気づくこともないかもしれませんが、以前の価格を覚えていると、馬鹿らしくて買う気がおきません。

 

コロナでますますはまるようになった趣味の電子工作でしたが、考えてみれば実生活では大して役に立たないガラクタを増やすばかり。趣味は昔のように、物を買う必要がなく物が増えることもないFlightGear一つにしぼり、仮想世界へ逃避しようかとも思いました。

 

しかし、趣味が一つでは味気なく、やはり少しは楽しみたいものです。

 

 

 海外ネット通販の利用の場合 

 

「身腐って貝腐らん(見くさって買いくさらん)」と貶されそうですが、習慣化したネット通販サイトの閲覧は改まりません。そんなウインドウショッピングを続けていて、気が付いたことがあります。

 

最近では、Amazonで買い物することはあまりなく、中国のAliexpressで買うのがもっぱらです。異常に高額な価格が付けられていたり、極端に低額なものがあってリスキーですが、少なくとも消費税がかからない分、Aliexpressでは安く買えます。

 

そうしたAliexpress商品の価格の変動を見ていて気付いたことです。急激な円安の進行により、販売価格の上昇は避けられないものの、1ドルあたり1~2円の上昇ならばなんら口をはさむことはありませんが、2倍以上も値上がりしている商品があり、他方、なんと価格が下がっているものもあるのです。

 

ぼられて見える値上げは、便乗値上げなのでしょうか? 少し長いスパンで先々さらに円安が進むことを想定して、設定された価格と考えることもできます。

 

そのように考えると、値下がりした商品についてもわかる気がします。輸出国、すなわち中国では製品の価格に変動がなくても、日本では円安のせいで販売価格が上がってしまいます。販売価格の上昇はデッドストックとなる恐れを惹起しますから、これを嫌って値上がり分をあえて引き下げ、従来価格に据え置くばかりかこれをさらに下回る価格に値下げをしていると見受けられます。

 

こうした例としては、Raspberry Pi Zero 2 WをUSBハブとRJ45ポートをもつRaspberry Pi 4のように拡張するボード、インターフェースアダプターがあります。今回の急激な円安前には2,000円を超えていたものが、現在2,000円を切り1,950円で販売されています。

 

こうした変動の例は、昨年春の急激な円安時にも見られたことであり、その再現でもあります。

 

このことで、Aliexpressを通じて円安のなかでも商品を安価に購入できる場合があることがわかります。ここは狙い目でしょう。並行輸入と言っても、Amazonと同様の感覚で購入できますから、以前と違って敷居の高さを感じることもありません。サイトも日本語表示です。惜しむらくは配送に時間を要することです。それでも5日くらいで配達されます。安物では、表示では配送に2か月かかるとされているものでも、2週間以内に到着しています。

 

翻って、今回の急激な円安の前に商品を輸入したAmazonや日本の販売業者が在庫を持っている場合を考えてみましょう。円安の影響をもろに受けるAliexpressと価格でいい勝負になるケースが生まれる可能性がなくもありません。

 

Amazonや日本の販売業者から購入する場合は、Aliexpressに比べて消費税がかかる分価格が高くなるほか、往々にして日本の業者が介在することでさらにコストアップするのが通常ですから、実際にはかなり厳しそうです。

 

マイクロコントローラーであるAttiney85の例ですが、Aliexpressでは、高いもの安いもの千差万別あるものの、安価なところでほぼ単価200円前後。昨年よりは30円ほど高くなっています。これに対して日本国内のA電子では240円。もちろん消費税込みです。在庫が大量なので今回の円安前に輸入されたものと見なせます。半導体不足前からすれば高くなってはいるものの良心的といえます。

 

問題が送料です。Aliexpressでは、送料を含めればおおよそ1個360円程度、最安値と思われるもので275円です。日本のA電子だと740円になってしまいます。なぜAliexpressはこんなにも送料が安いのでしょう。1個当たりの送料を下げるためにまとめ買いをすれば、5個まとめ買いでA電子が1個当たり340円、Amazonが322円になります。それでもAliexpressで買えば1個当たり241円ですので、やはりこの差はつらいです。

 

 まとめ 

 

①消費税がかからず、日本の販売業者にマージンをとられることがない分、国内の輸入業者から購入するよりも、個人で並行輸入する方が安上がり。

 

②円安で日本国内での販売価格が上昇することで、在庫がはけなくなるのを恐れる輸出業者が、円表示の価格を据え置き、さらなる円安を見越して引き下げるケースも。そうなれば、従来よりも安く購入が可能になります。

 

③円安前に輸入した在庫をもつ輸入業者からは、従来の価格で商品を買えます。ただし、消費税や輸入業者のマージン、送料の点で、余程の円安でない限り並行輸入と比べると分が悪いのは否めません。