オートパイロットの使い方(1) | virt_flyのブログ

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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑ルートマネジャー(右上)、マップ(左上)、オートパイロットセッティング(左下)を表示させたFlightGear画面ー関空からセントレアへのフライトプランにもとづき自動操縦で飛行するT-38A Talonが回頭するところ

 

自動操縦に成功!

 

フライトシミュレーターのFlightGearは、AIのスクリプト化がすすむなど大きく様変わりしつつあります。Aircraftも、今日のFlightGearに対応したものはAircraft-2020に括られる状況です。

 

私にとって「今後はAIシナリオなしにどうすればAI機を飛ばせるのか」が一大関心事であり、そのためには遅まきながらも、FlightGearの新しい機能、旧いFlightGearから現行FlightGearで置き換えられた機能について確かめるところから調べはじめてみるべきかと思っています。

 

Wingman ContorolsやTanker Controlsについてこの間試してみたのもその一環です。今度は何をテーマにすべきか? やはりフライトプランでしょう。

 

フライトプランというと、紛らわしいことに乗機の飛行計画と、AI機を飛ばすためのFlight Planの2つがあります。

 

Flight Planを使用したAIシナリオではAI機が表示されない仕様に変更されたようですから、もちろんこれのことではありません。どうすればAI機が飛ばせるかに関心があることは言うまでもありませんが、替わりうる方法がいまだわからず、ランチャーにFlight Planningという文字が見られてもAI機に関係するのかどうかも見極めつかない体たらくですから、ここはルートマネージャーによる乗機の飛行計画作成と、それにもとづく自動操縦の方法を知っておくことも必要と考えたものです。

 

オートパイロットの使い方概要

 

ルートマネージャーやオートパイロットは、すでに決してあたらしい機能ではありませんが、少々難しそうで私自身は興味がなかったことからまともにさわったことがなく、一からの勉強になりました。

 

ネットで検索しても、記述が旧いオートパイロットの説明だったり、ルートマネージャーの解説はWaypointの作成に詳しくても、作成したフライトプランを元に自動操縦させるにはどうすべきかが明示的に語られず、無線周波数に至ってはどこにどれが当てはまるのかがさっぱりわかない有様。

 

休日を丸1日潰したあげく成功したのは、GPSから方角を割り出し、オートパイロットのTrue Headingに入力して自動操縦させる方法、並びにざっくりとですが、ルートマネジャーを使って作成したルート(いわゆるフライトプラン)をアクティベートすることで無線設定することなくオートパイロットにGPS/FMS Headingを設定、Waypointを通過する際は次のWaypoitにJump Toを実行することで自動操縦を続ける方法でした。

 

「ざっくり」と言うのも、ルートマネージャーで作成したフライトプランを保存しようとsaveをクリックしても拡張子のないファイルが作成され.fgfpとふってやる必要があったり、またsave、loadとも実行後ダイアログが閉じず、開きっぱなしを余儀なくされたりしたからです。開発版のFlightGear2020.4.0を使ったからでしょうか。他にも、自身がWaypointの作成についてまだよく知らないということもあります。

 

なんと言っても、ルートマネージャーを使う方法の肝は、アクティベートを実行しないと自動操縦にならないこと、Waypointを通過する際に次のWaypointに向けJump Toを実行する必要があることです。

 

Jump Toを実行しなければ、飛行機は次のWaypointに向かいません。また、次のWaypoitへのJump Toの実行は、そのひとつ手前のWaypoitを通過するより前に早めに実行しておかないと乗機がルートを逸脱してしまいますので注意が必要です。

 

↑マップ―飛行予定ルートはピンク、これまでの経路はグレーの線で示され、黄色の飛行機形は現在位置、黄色の破線は進行方向を示しています。飛行機はJump Toのタイミングが悪くルートを少し逸脱していますが、次のWaypointに向け回頭中です

 

なんとか飛行機が自動操縦で飛行するようになり、次のWaypoitに機首を向けて行く様子を見たときは嬉しかったです。

 

残念ながらうまくいかなかったのが、オートパイロットのNAV1 COIコースを使う方法です。多分VORあるいはILSローカライザーの周波数を入力するのだろうと思っているのですが、自動操縦にはならず、飛行機は予定外の方向に飛んでいってしまいました。何かミスを犯しているのでしょう。

 

ちなみに、ここでオートパイロットというのは、FlightGearがオートパイロットの機能のないAircraftにも与える汎用の機能であって、現実の個々の航空機に備わるものとは違います。最近では操作パネルにマップが表示される航空機も見かけるようになりましたが、不勉強にもマップのない機体ではWaypointの接近をどう知るのかを知りません。距離がわかればよさそうですが。

 

今回は、FlightGearのオートパイロット機能で自動操縦する方法が少しわかりましたが、だからといってAI機をAIシナリオ無しでコンピューターまかせで飛ばすにはどうすれば良いかの疑問について解決を見たわけではありません。

 

前述したランチャーにあるFlight Planningは、乗機にフライトプランを適用するかどうか、作成済のフライトプランの読み込みやフライトプランの作成、保存を、FlightGearの起動前に行えるようにしようとするものであって、やはりAI機にはまったく関係のないものでした。

 

さて、自動操縦を手っ取り早く試したいとシンプルにルートマネージャーでフライトプランをつくりオートパイロットを実行することに成功しましたので、次回「オートパイロットの使い方(2)」に手順を忘れないうちに書き残すことにしたいと思います。

 

 

《お詫びと訂正》

 

このブログでは、当初、FlightGearではJump Toをいちいち実行しないと次のWaypointに自動操縦では向かわないとの認識を示していましたが、まったくの誤りであり、一切Jump ToあるいはNext Waypointを実行することなく、機体はオートパイロットにより順次、次のWaypointに向かっていくことを確認しました。すなわち、操縦者の手を煩わせることなく、機体は文字通り自動操縦によって勝手に旋回を繰り返しながらWaypointをたどり飛行していくということです。お詫びし訂正いたします。

 

なお、事実誤認は、機体を無理やり旋回させたく短い距離でWaypointを設定したものの、機体の旋回半径が大きすぎて通過していってしまうことを捉えて、早計に判断してしまったためと考えます。