風をとらえ大空に舞い上がる
忙しくしていて気付かなかったのですが、暦と実際の休日が違っていてびっくりしました。日曜でも疲れがとれず翌日19日も休みの日で良かったと思っていたら、なんと平日だそうでかわりに4連休ができたんだと。
十分休息できるのであればそれにこしたことはないわけで、思えば5月の連休前から休み無し状態でしたから、この際大いに休み、久しぶりにFlightGearでも楽しんでリフレッシュすることにしました。
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| ↑FlightGear2020.4.0のAdvanced Graphics Options画面 |
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| ↑FlightGear2020.4.0のFlight Recorder control画面 |
FlightGearのUnstable nightly buildはバージョンが2020.4.0で、従来のALS(Atmosphenic Light Scattering)とRembrandtの区別はまったくなくなり、rendering modeの選択は低スペックパソコンへの対応が選べるようになりました。
ちなみに、FlightGearにはInstant Replayというその場でただちにそれまでのフライトを再現する機能があり、それを Flight Recorder Tapeというファイルに保存し、再生することができるのですが、これまでバーの「File」からただちにsaveとloadが実行できたのにかわり、「Flight Recorder Control」というダイアログボックス上からとなっています。今回録画しようとして少々慌ててしまいました。まだ確かめていませんが、どうやらいろいろな機能が付加されているようです。
さて、録画しようとしていたのは、ソアリングです。フライトシミュレーターであっても、グライダーに乗り風をとらえ、大空に舞い上がっていくのは、なんて素敵なことでしょう。一度経験したらもう虜になってしまうもの。ぜひ、動画に残したいと以前より思っていましたので、この機会に挑戦してみました。
できた動画は、悔しいことにソアリングの素晴らしさをお伝えするのにふさわしい出来とはならず残念です。しかし、FlightGearなら、山肌にぶつかり駆け上っていく風ridge liftを再現し、長時間にわたって吹き続ける風に乗ってゆるゆると飛行が可能なridge soaringを、簡単に実現してくれることはわかってもらえるのではないでしょうか。次の動画をぜひごらんください。
空港はNötschim Gailtal(ネッチュ・イム・ガイルタール)という私用空港を指定(ICAO空港コード:LOKN)、EnvironmentからWeather Conditionを開き、Basic Troposphere Weather Conditionsで風向きは180°、風力は20ktsに設定。
機体は、バリオメーターの音もけたたましく、まるで吸い寄せられるかのように山肌に沿ってぐんぐん上昇していきます。吹き付ける強い風の力で機体が山肌に叩きつけられないよう、山肌には近づきすぎず、かつ上昇を示すバリオの音が鳴る範囲内に留まるよう山から離れすぎないようにも注意して機体をコントロールします。山の高さを超えるところまで上昇したら、山の稜線を超えて上昇気流から外れることのないよう気をつければ、風向きもかわりませんからずうっと飛び続けることができ、心ゆくまで空の散歩が楽しめます。


