
↑XPS15 9560にインストールしたUbuntu2017.4.0上で動くFlightGear
SATAからPCIe、BIOSからUEFIになったことでややこしいことに
あたらしく購入したDellのノートパソコン、XPS15 9560にUbuntuをインストールすることにします。
事前に調べると、Ubuntuをインストールするにはこれまでと違い、いくつか先に準備が必要なことが判明しました。XPS15の記憶デバイスがSATAではなくPCIeのソリッドステートドライブ(SSD)であるため、UbuntuのインストールUSBがこれを認識できないことや、UEFIで起動するWindows10とレガシーなBIOSで起動するUbuntuとの違いがあることから、手間がふえることになりました。
あたらしいパソコンは買ってみるものですね。パソコンが日進月歩であることがよくわかります。などと。呑気なことを言っておれません。うまくUbuntu1704がインストールできることやら。今後のために概略をメモに残しておきましょう。ここでは、事前に作成していたUbuntu1704インストールUSBを使います。
❶リカバリーメディアを作成
手始めは、Ubuntuをインストールする領域をSSD上に確保するためのパーティション分割ですが、その前にやるべき重要なことがありました。
何かあった時に工場出荷時状態にもどせるよう、リカバリーメディアの作成を済ませておく必要があります。詳細は省きます
❷Ubuntu用パーティションを作成
さて、パーティション分割は、いつもはUbuntuのインストールメディアから実行するのですが、Windows10からでも実行できるということなので、今回はこちらでパーティションリサイズを行いました。同じWindows10でもバージョンによりGUIに違いがあるようで、インターネット上の解説とは異なり、まごつきました。
詳細は省きますが、リカバリー領域を壊さないようCドライブ以外は触らないように気をつけてこれを縮小、空きをもうけました。
❸Windos10の高速スタートアップを無効に
Windos10では、無線LANを通じてインターネット接続ができない場合には、高速スタートアップを無効にするとよいと聞き、実際に自分のPC、タブレットでもこれを実行せざるをえませんでしたが、ここでの必要性は不明ですが実行しました。前述のように、GUIに違いがあるようで、インターネット上の解説とは異なり、まごついたものでした。
❹Windowsをセーフモードブートに
「Windowsキー」+「R」でダイアログを表示させて「msconfig」と入力
→開いた「システム構成」で「ブート」タグをクリック
→「ブートオプション」の下の「セーフブート」にチェックを入れて「OK」を実行、再起動へ
❺SATAの設定を変える
リブートして、Dellのロゴが出ている間に「F2」キーを連打、BIOSメニューに
→「Secure Boot」をDisabledに
→「Sistem Configration」を開き、「SATA Operation」の設定を「RAID」から「AHCI」に
→設定を反映して再起動へ
❻セーフモードブートを解除
Windowsがセーフモードで起動するので、前述の「msonfig」を用いて先の「セーフモード」のチェックをはずし、終了
❼BIOS設定を調整
パソコンの電源を入れて再度起動させ、「F2」キーを連打してBIOS画面に
→最初に「General」下にある「Boot Sequence」を選び、「Boot List Option」が「UEFI」に設定されていることを確認
→次いで、「Boot Sequence」のすぐ下にある「Advanced Boot Options」で、「Enable Legacy Option ROMs」にチェック
→今度は「Secure Boot」を展開し、「Secure Boot Enable」でEnabledに
→先の「Boot Sequence」に戻ると、「Boot List Option」で「Legacy」が選べるようになっているのでこれをクリック
→BIOS設定を保存して再起動へ
❽Ubuntuをインストール
Ubuntuのインストール用USBメモリーを挿してパソコンを再起動
→「F12」キーを連打、USBメモリーからの起動を選択
→いつもの手順によりUbuntuをWindows10とのデユアルブートでインストールします
※なお、ブートローダーはSSDのトップ(nvme0n1)にインストールします
以上でXPS15 9560へのUbuntuのインストールは完了です。BIOS画面がGUIで、マウスが使えるようになったのには驚きました。
後は、インストールしたUbuntuを使いやすいように、NVIDIAのプロプライエタリなドライバーを入れるなど、最初にしておきたい設定を行い、アンチウイルスソフトのClamTkや目的のFlightGearのインストールを行うことになります。が、鬱陶しいことが…。
これまでなら、パソコンの電源を入れたらブートメニューが立ち上がり、Windowsを起動するのかUbuntuを起動するのかが選べたのですが、悲しいかなブート時に「F2」キーを連打しいちいちBIOS画面を開かないと、変更ができないのです。
Ubuntuを起動する場合は、BIOSの「Boot Sequence」で「UEFI」から「Legacy」に変更して再起動。Windowsを起動する場合は、「Legacy」から「UEFI」に変更して再起動することが必要になるのです。
まあ、XPS15にインストールしたUbuntu1704上で、FlightGear2017.4.0が動くことも確認できたし、万々歳ということにしようとここまで書いてきたところで、なんとUbuntuが起動しなくなりました。
起動したままパソコンをたたみ、しばらくしてから開いたら、画面が真っ暗なまま復帰しなくなり、再起動しても認証画面が開く直前でまた真っ暗になる繰り返し。今一度Ubuntuをインストールし直したものの、パソコンを起動したままでは怖くて蓋を閉じれなくなっております。
どこがまずかったのやら、やっかいなことです。