
エクスペリエンスインデックスで下位マシンを下回るスコア
この間、パソコンに比べれば低スペックのタブレットで、フライトシミュレーターソフトのFlightGearが楽しめないものかと、試してみてきたところでした。
非力なマシン上では、流れていく飛行中の景色の描画はスムースにはいかず、どうしてもコマ落ち動画を見るようなカクカクした動きになってしまいます。FlightGearのバージョンが若いほど描画は軽快になるので、あとは自分の許容できる範囲の描画の程度と機能とのかねあいでインストールするFlightGearのバージョンを選択するしかないということになります。
8インチタブレットのChuwi Hi8 ProにはFlightGear2.12.1が、10インチのChuwi HiBook proだとFlightGear3.0.0あたりかというのが、以前にこのブログで書いていた感想でした。
ところがです。2枚目となったHiBook ProでFlightGearを起動したところ、1枚目と異なって随分重く、3Dオブジェクトの多いパリではまともに操縦ができずに墜落してしまう有様なのです。
解像度を変更したり、いろいろ設定を変えたりしても変化はわずかで、根本的に同じ機種なのかと疑いたくなるものでした。ただし、すでに1枚目は手元になく比べようはありません。
とりあえず、Hi8 Proでさえパリを飛行できるので、これとHiBook Proとをベンチマークテストか何かで比較してみようと思いたちました。
実施したのはWindowsのエクスペリエンスインデックス。結果はびっくり!
エクスペリエンスインデックス
Hi8 Pro HiBook Pro
サブスコア 基本スコア サブスコア 基本スコア
プロセッサ 6.1 5.8
メモリ(RAM) 5.5 4.1
グラフィックス 4.1 4.1 3.5 3.5
ゲーム用グラフィックス ー ー
プライマリハードデスク 5.7 6.5
解像度は1920×1200に設定
Windows10ではゲーム用グラフィックスの項の値はでない
HiBook Proは解像度2K対応(2560×1600)ということなので、他が同じなら解像度1920×1200のものよりパフォーマンスは低下することになるというのはわかるのですが、エクスペリエンスインデックスのグラフィックスのサブスコアは3.5で、Hi8 Proの4.1を0.6も下回っています。その上、CPUでもHiBook Proが5.8とHi8 Proの6.1を下回っているのは驚きです。
Hi8 ProでならFlightGearでパリ上空を飛行できても、HiBook Proでは飛べないのは無理なからぬ結果となりました。
パリや製作途中の平城京など3Dオブジェクトの多いシーナリー、カスタム・シーナリーではまともに操縦すらできませんが、デフォルトのカリフォルニア国際空港や関空ならば、重い機体でもない限り、HiBook Proで最新のFlightGearでもなんとか機体をコントロールして飛ばすことは可能です。描画の関係でとてもおすすめできないことは言うまでもありませんが、新しいバージョンのFlightGearがインストールすらできないHi8 Proと違うところです。
FlightGearを楽しみたいならHi8 ProでFlightGearのバージョンは2.12.1ということになりそうですが、持っていなくてわからないものの、HiBook Proの前身でHi8 Proのディスプレイを解像度はそのままで10インチに、RAMを4GB、ストレージ64GBにしたスペックのHiBook無印だと、ひょっとすると最新バージョンのFlightGearでもそそそこ許容範囲で楽しめるかもしれません。
参考のために、Hi8 ProとHiBook Proのスペックの抜粋を載せておきましょう。
Hi8 Pro HiBook Pro
OS Windows10 Windows10+Android5.1
CPU Atom x5-Z8300 1.44GHz Atom x5-Z8300 1.84GHz
RAM 2GB 4GB
ストレージ 32GB 64GB
ディスプレイ 8インチIPS(1920×1200) 10.1インチIPS(2560×1600)
入出力 USB3.1 Type-C USB3.1 Type-C
microHDMI microUSB
オーディオ microHDMI
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