
ようやく興福寺・五重塔の3Dモデル作成
唐招提寺の3Dモデル作成からずいぶん日が経ってしまいました。熊本城の地震被害を思えば、奈良の社寺もいつまでも今の姿のままと考えるのは難しいことなのでしょうね。
虚しさを感じつつも、FlightGear用に興福寺の五重塔をつくってみました。
五層の屋根があるので、組物など作成すべきパーツが多く、こしらえるのに時間がかかかることは覚悟していました。その上興福寺の五重塔は、薬師寺や唐招提寺の組物とは細部が異なり、四隅の軒下部分では3斗ではなく肘木の上に5、6個の斗がのっているように見受けられ、借り物の斗栱のパーツで済ますわけにもいきません。

左の画像は、組物の模式図を作成したものです。どんな感じで組めるもノなのかを考えるために無理やりにこしらえたもです。したがって、形状、縮尺も何もでたらめ。こんなものをインタ-ネットで公開して、でたらめを流布していいものかをはばかられる類のものです。
他方、FlightGearが重くならないよう、3Dモデルは手を抜くべきところは手を抜き軽くしなければなりません。例によって、組物はたいがいプレーンに描いた画像で済ませることにしました。

悩み、時間がかかったわりに、出来は上の画像のとおり。
テクスチュア用画像は大きめにすべきだったのですが、ついつい遠慮がちになったのがたたり、組物の絵の輪郭が例により白く縁取られてしまうのが目立つ結果になってしまいました。また、悩んだ割に新しく作成した斗拱のパーツは、目立たずあることすらわかりません。
実物の雰囲気でも少しあればいいのですが。遠くから見りゃわからない。賑やかし、とここは気持ちにフタしておくことにします。