
「死ぬな!」と、上官に出撃を止められた
こうしたとりくみのなかで、あつまりに参加された方から、しばしば戦争体験が語られます。
ある診療所の2階で、最近催されるようになった「おしゃべり会」でも、先日ご高齢の男性が参加され、ご自身の戦争体験を語られました。
当時16歳で飛行機の操縦士だったそうです。いわゆる少年飛行兵だったんですね。
優れた人は2、3時間で、ご本人も5時間で飛行機を飛ばせるようになったそうです。若いからでしょうが、驚嘆します。フライトシミュレーターをしている自分が、いつまで経ってもなかなかうまく飛ばせれないのですから。
その場に居合わせていたらいろいろ聞けたでしょうに、残念ながらこの話は伝聞です。もしかすると数時間で飛ばせたというのも、離陸の話で着陸となればまた別だったのかもしれません。
この方は、烈風に乗って沖縄に出撃することになっていたそうです(烈風って試作機のままで終わり量産されてはいなかったはずですから、聞き間違いか?)。乗機の航続距離と沖縄までの距離をあげて、往って還ることののぞめない出撃であったと語っておられます。多くの少年飛行兵がなくなりましたが、この少年は、出撃の日を間近にしたある日、なんと上官から「死ぬな!」と出撃を止められたんだそうです。
こうした上官が実際にいたと、聞くことがあるとは思っても見ませんでしたから、少なからず衝撃を受けました。
命を長らえた少年は、戦後辛酸を極めた生活を送ることになったようで、男性の話は止まらなくなったそうです。
若い命を軽んじる時代、国外に戦争に行き若い命がむざむざ失われる時代が二度と来ることのないように、願いたいものだと思わずにはおれません。
後記)
この間、FlightGear用に軍艦をこしらえ、砲塔が回転し火を吹くようにするなど、すっかり軍事愛好家になってしまったようでした。
8月15日、69回目の終戦記念日ということで、改めて反省してみました。