ゼロを水上機に(2) | virt_flyのブログ

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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

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 とりあえず、3Dモデルをこしらえます。
 二式水戦のもとになったゼロ戦と、FlightGearの公式サイトで公開されているゼロ戦とでは、同じA6M4ですが、一一型と二一型の違いがあります。とは言っても、着艦フックや無線帰投方位測定器といった艦上機用装備のあるなしくらいの違いのようなので、一一型のかわりに二一型を利用して水上機に改造しても問題はないでしょう。
 なお、水上機に改造するにあたっては、ゲタをはかせることはもちろんですが、他にも変更が必要になる箇所があります。垂直尾翼の面積が大きくなること、尾部ごと方向舵になっていること、機体後方下部・尾部下部に鰭ができていることです。フロートは他の機体からパクリ、二式水戦のものに似せました。
 不明な点や細部は手抜きしています。鰭には、どうやら機体が潮に流されぬようにロープで繋留するためのリング様のものが取り付けられているかに見うけられますが、省略しています。


 3Dモデルが用意できたので、いよいよ機体がフロートで浮くように、A6M2の機体ファイルの書き換えに挑戦です。FlightGearでは、水上機や飛行艇をどのようにして水上に浮かべているのか、わかればいいのですが。
 
 水上機であることをどのようにして判別しているか

 まず、FlightGearでは一体どのようにして水上機であることを判別しているのかを調べてみるべきでしょう。
 というのも、最近のFlightGearでは水上機を指定して起動すると、直後に海上に場所を移すかそのまま陸上に止まるかをたずねてきますから、明らかに何らかの方法で水上機であるかどうかを識別していることが見てとれます。

 そこで、既存の水上機のxmlファイルを調べてみると、<type type="string">seaplane</type>という1行が見つかります。A6M2-N-base.xml(元ファイルはA6M2-base.xml)中の<sim>タグ内にこの1行を書き加えました。

 起動直後の表示は無事現われ、水上機と認識されました。しかし、機体は陸上で尾輪を接地させているかのように傾き、フロートは役にたっていません。水上機と認識されたからといって、自動的に水面に浮くようになると思うのは、甘い考えなのでしょう。

 フライトモデルの記述 

 尾部を持ち上げ、水面に浮いたように機体のバランスをとるには、やはりフライトモデルの記述を書き換える必要があるようです。元ファイルA6M2-jsbsim.xmlを書き換えA6M2-N-jsbsim.xmlを作成します。
 ここでは、機体の重心位置の変更とフロート分の重さの追加で済ませてもいいのかしれませんが、フロート自体かなり大きな構造物なので、外部タンク同様に別途<pointmass>をもうけることにしました。

 <mass_balance>内の記述だけでは、メインフロートの前方が沈み込みすぎるのを是正するのが難しいので、<ground_reactions>のところで、車輪のかわりにフロートの位置を指定してやるようにしました。尾輪の記述はなくし、かわりにメインフロートの記述をもうけました。

 これで、ようやく水上機らしいバランスのとれた状態は再現できるようになりました。しかし、残念ながら波に揺られる様子は再現されません。うーん、他の水上機ではどのようにしているのでしょうか、わかりません。