私が担当させていただく最近の認知症予防講座には、50代後半~60代の方もいらっしゃることがあり、使用する音楽のジャンルも多様化してきました🎵

今回は講座開始前に、スタッフの方から「失語症の60代男性が参加されている」という情報をいただきました。

その男性は、たどたどしいながらも単語はゆっくり話せるものの、会話は困難のご様子…
どうしても引きこもりがちになってしまうので、「せめて音楽を楽しむ場に出てみたい」と、希望されたそうです。



講座の中盤で、私はその男性に
「何かリクエストしたい曲はありますか?」   と伺いました。

男性はゆっくりと
「ふ・れ・あ・い」 と応えられました。

「中村雅俊の曲ですね?」

男性は大きくうなずきました。

イントロを演奏し始め、いよいよ1番🎵
悲しみに出会うたび~ あの人を思い出す…

次の瞬間、私が男性に視線を向けると

声を出して歌っているではありませんか😂



音楽は脳のさまざまな場所に働きかける性質を持つため、言葉が出てこず会話ができない失語症患者さんでも歌うことはできる!

という症例を聞いたことはありましたが、今まさに 自分の目の前で現実に繰り広げられているのでした🌈

・発話能力は残っているものの、言語中枢がうまく働かない

・歌のメロディーがしっかり記憶されていると、適切な情動が働くと適切なメロディー+歌詞が出てくる とのこと。

男性は、ご自分が初めて声を出して歌えたことに感涙😢

私も大感動して感涙😂

参加者の皆さんも感動の嵐で大拍手👏 そして涙😂

温かい空気に包まれた奇跡のひとときでした🍀❤

音楽の力は本当にスゴイ👀✨

私も、音楽療法士として皆さんとふれあえることを本当に誇りに思います👑

これからもさらなる学びと実践・研究を積み重ねて、ますますパワーアップしていきます💮