第8回 バイク「とは?」コラム ソフテイルで見る! エボとツインカムの違い | Virgin-Harley 編集日記

第8回 バイク「とは?」コラム ソフテイルで見る! エボとツインカムの違い

こんばんは。だいすけです。このコラムもとうとう? 8回目に突入ですね。本当に早いものです。今回はちょっと哀愁を漂わせながら、いつものとおり「とは?」してみたいと思います。

今までこのブログでは、法律や規制についての問題を取り扱ってきました。そのどれもが進展があまりなく記事が進めずらくなっています(当然ですが、法律とは遅々として決まらないものですね)。ここいらでみなさんの興味ある

ハーレーについて「とは?」していこうと思います。手始めに「ソフテイルで見る! エボとツインカムの違い」でいってみたいと思います。実は私。『ツインカム88B(以下TC88B)』も『エボリューション(以下エボ)』をじっくり乗り比べてわかったことがありました。いくつか取材?も行い、自身の感想の裏づけも取っておりますので、ご興味ある方はぜひ、お付き合い下さい。

まず『エボ』と『TC88B』の違いに「バランサー」の有無があります。これには劇的な違いがございます。特にバランサーを搭載したツインカム88Bは『ショベルヘッド』や『エボ』に比べて、振動が激減しております。それ故に、その乗り心地は高級車のそれに勝るとも劣りません。しかし、ハーレーユーザーは「荒々しさ」を求める方が多く(私もそうでした)『TC88B』が登場したときには、その快適性ゆえに「つまらなくなった」と皮肉られることが多々見受けられました。そんな私も、穏やかなエンジンだなぁと思っていたことも事実です。


さてさて。私は『エボ』のソフテイルカスタムに乗っています。こちらはなかなか振動が激しく、キャブレターをHSRに変更してからというもの荒々しさはさらに増しました。しかしです。走行しているといつの間にか、振動のあまり出ない回転域で走っている自分がいました。『エボ』は2000rpmを超えたくらいで振動が増してくるのですが、そういった回転域は使わず1800rpmくらいで走っている自分がいたのです。購入当初は、振動が欲しくて2000rpm以上で走っていたのですが…(『TC88B』をおとなしいエンジンと決め付けいた愚かな頃です)。

なぜか? それは私が『鼓動』というものを感じていたのです。重いフライホイールが、ごろんごろん回る感覚、エンジン内での爆発を体全体で感じていたのです(振動はストレートですから、納車後や試乗でもすぐに感じられるのですが、鼓動は乗り込んでいった後でないとわからなかった)。鼓動、それはパルス感というのでしょうか。しかも、鼓動を感じる2000rpm以下という回転数は、排気音も「ズッドッドッドッ」と歯切れよく、まさに大股で大地を歩くようなフィーリングです。これがなんとも気持ちいいのです。エンジンの脈動を体に排気音を耳で聞きながら、ただただ走るときは至福の境地です。

よく私の『エボ』も『スポーツスター』や『ダイナグライド』に乗っている方と交換して乗せてあげると「エボって、聞いてた程には振動がないね」と言われます。しかし、今の私はそういうときにニヤッとしてしまうのです。確かに振動は、言われるほどはありません。しかし、エンジンをリジットマウントしてあるが故に、豊かな鼓動をじっくりと体感できるエンジンとなっています。ダイナに限らず、ラバーマウントは振動が豊富ですが、ラバーゆえにリジットマウントほど鼓動は伝わってきません。ここは好き好きですが。

では『TC88B』はといいますと。こちらも鼓動がきっちりと残っています。ソフテイル伝統のリジットマウントゆえの猛烈な鼓動を感じさせてくれます。『エボ』に比べて振動がありませんから「わかりやすく」は感じませんが、乗り込んでいくと『TC88B』の豊かな味わいを満喫することができます。特にショップなどの試乗では1キロも走ればいいほうなので、この良さを理解しづらいでしょう(長い距離の試乗は、安全面からも難しすぎますけれども)。私は自分の『エボ』で鼓動を理解してから(未熟でした)、『TC88B』に改めて乗ってそれを確認しました。

『エボ』は振動がありますが、『TC88B』はパワーがあります。ですが、鼓動は両者ともに同じくらいあります。このどちらを取るかは、好き好きです。ただ。もしあなたが選択で迷っておられるのなら、また一つ面白い話があります。

【ハーレー社は『走って楽しいエンジン』を求めて開発をしている会社。例えば『エボ』時代は、アメリカのハイウェイは100km制限でしたから、『エボ』は100kmで走って、最高に気持ちいいエンジンに仕立て上げたんですね。だから、エボで120kmとか出すと振動が激しすぎて疲れます。一方で、ツインカムはアメリカのハイウェイが120km制限だったころに作られました。課題は振動ですよね。でも、ハーレー社は走って楽しいエンジンを求めますから、リジットマウントはやめない。鼓動が薄れてしまいますからね。そこでバランサーが採用されたのです。バランサーが採用されたことで、120km程度で巡航することが非常に楽になりました。また、排気量が1450ccになり、鼓動感も保つことに成功したんです。余計な振動だけを排除する形でね。でも、まだ驚くには早いです。ハーレー社は、将来的にハイウェイが140km制限くらいになることも見越して、ツインカムでの純正ボアアップキット(スクリーミン・イーグル)を出しているんです。つまり、1550ccにすることでその速度も最高の乗り味を保てるというわけですね(某ショップの談)】

むむむ。なんとも素晴らしい話です。いや、すごいというべきか。ここまで「走る楽しさ」を追求するエンジンも珍しいと言うものです。でも、この話からも鼓動と振動、エボとツインカムのことがわかる脈があります。

★リジットマウントにして鼓動を保った
★エボ時代の高速走行での余計な振動を排除するためバランサー装着

そういうことなのですね。『エボ』も『TC88B』もハーレーのコンセプトである「鼓動」は豊かに持つ。しかし、振動は別だと言う話ですね。もちろん『エボ』と『TC88B』の違いはそれだけではありませんが。私は鼓動を発見して以来、ツインカムの見方は”果てしなく”変わりました。スピード+鼓動。いいエンジンだと思います。

まったく、世の中にはお金を使わなければわからないことが多すぎますね。