Ferrari 400i K-Jetronic | 60's ~ 80's 輸入車専門店Virage development (ヴィラージュ デヴェロップメント)

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とてもとても好きなフェラーリです。

今回はアップグレードではなく、K-Jetの修理です。オーナー様は自走でいらっしゃいました。

意図的にアイドルがとても高く、結構なヴォリュームの黒煙を吐いている。

当社ではレギュラーの「ただの修理」です。というか「ただの修理」のはずでした。

 

基本は例のV12ですが、ボンネットを低く抑えるために、Vバンクにインテークが無く、

それに伴うヘッドが新設計されたものです。

 

このように、完全に独立した6気筒ずつのマネージメントです。

燃料ポンプも片バンクごとに一つずつセットされます。

ブーツを外せばフラップが現れます。アップドラフト(フラップが上に開く)タイプです。

ブーツが破れていたり、めくれてしまってエアを吸うと空燃比が「ワヤ」になります。

ウォームアップ・レギュレーターもバンクごとに一つセットされます。 

こういう「修理」はさっさと終了してさっさとお返しするものです。

が、まさかあんな展開になるとは思っていませんでした。

 

連載できそうなくらいのネタの宝庫になるとはこの時には想像もしなかったのです。

詳細を紹介するにはかなりのエネルギーを要するために、それをするか否かまだ決めかねていますが、

それが巷でK-Jetが何たるか分からずに「勘」に頼って訳のわからない修理をされることによる

「レイプ被害車」を減らすことに貢献できれば少しは意味があるのかと思い始めています。

 

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