(セ・リーグ、阪神3-0DeNA、最終戦、阪神11勝10敗3分、9日、甲子園)阪神・金本知憲外野手(44)が現役最後の試合に出場、21年間のプロ生活に幕を下ろした。
阪神の金本はジョークを交え、すがすがしい表情で現役に別れを告げた。
――最終戦を終え。
「本塁打を打ちたかった。打撃練習のラスト一本でけがして以来初めてバックスクリーンに打った。(力を)出し切れず、駄目な自分が出た」
――七回の好機に凡退。
「あと2打点で長嶋さんを超えるのがあって、感傷に浸る間もなく真剣勝負だった。あそこで捕飛だからユニホームを脱ぐ。納得した」
――右肩故障後は。
「思い通りにいかず、野球を嫌いになった時期もある。でも、グラウンドに立つことが不可能なけがに立ち向かえて希望とかを与られたかな。挑戦できたのは良かった」
――甲子園の思い出は。
「日本シリーズでのサヨナラ本塁打。星野監督が狂ったように喜んでいたのが一番印象にある」
――今後は。
「ちょこちょこテレビ出演とかしながら、ゆっくりして…。将来的な夢はまだ頭にない」
――阪神の指導者は。
「ここは厳しいですよね。なかなか耐えられる精神力がないと厳しい」