高校通算最多本塁打記録を持つ神港学園の4番・山本大貴外野手(3年)が14日、神戸市垂水区の星陵グラウンドで行われた同校との練習試合で通算100号本塁打となる2ランを放った。
9点リードの七回、無死一塁で打席に入り初球をフルスイング。推定飛距離120メートルの弾丸ライナーが右翼後方の防砂林を越えた。
「打った瞬間、入ったと思った。たまたま飛んだだけで、100本の実感はない」と淡々と振り返ったが、星陵の右翼手、中堅手ともに一歩も動かないほど鋭い当たりだった。
12日に98、99号を放ち3ケタに王手をかけたが、13日の練習試合2試合は不発。
この日も3打席目まで無安打だったが、北原直也部長(32)の「スイングの始動を早くしてボールを長く見ろ」というアドバイスを実践すると快音が戻った。
7打数2安打2打点で「ホームランボールは母にあげたい」と人懐っこい笑顔。母・幸代さん(48)へ、1日遅れで母の日のプレゼントとなった。
“前人未到”の大台を達成した強打者は、社会人野球への進路を希望している。