(セ・リーグ、巨人1-1DeNA=九回規定により引き分け、6回戦、巨人3勝1敗2分、10日、東京ドーム)巨人は10日、DeNA6回戦(東京ドーム)に1-1で引き分け。
先発した杉内俊哉投手(31)が、八回途中5安打1失点の好投を見せたが勝ち星つかず。
それでもこの日、今季最多タイの12奪三振をマーク。
これで通算の2けた奪三振の回数が52度目となり、日本ハム時代のダルビッシュ有投手(25)=レンジャーズ=と並んで歴代5位となった。
マウンド上で悔しそうに唇をかんだ。八回途中5安打1失点、129球の熱投も実らず、杉内が5勝目を逃した。
「安易にいったわけじゃないんだけど。(ボールを)見てくると思っていた」
こう言って悔やんだのは1点リードの八回二死だ。サラサーに初球の高めに浮いた直球を痛打され、フェンス直撃の中越え二塁打。
二死二塁から続く筒香には「力勝負でいこうとした。悔いを残したくなかった」と直球で真っ向勝負。だが、内角を突いた2球目を右前に運ばれ同点。無念の表情で降板するしかなかった。
それでも五回には3者連続三振を奪うなど、今季最多タイの12奪三振を記録。
今季の奪三振数は「50」になり、両リーグトップとなった。
さらに、2けた奪三振の回数を通算52度目とし、ダルビッシュ(レンジャーズ)と並ぶ歴代5位に浮上だ。
加えて防御率1・20はリーグ2位。4勝もリーグ1位タイとセ・リーグでも持てる力を存分に発揮している。
原監督は「確かに残念ですけど、いいピッチングをしましたね」と八回の続投を志願した左腕を擁護。
DeNAとの3連戦は1勝2分け。今季4度目のドローにも「お互い死力を尽くして、両軍とも一歩足らずというところでしょう」と、指揮官は下を向かなかった。
この日勝てば、チームは今季初の勝率5割だった。杉内は「(白星を)勝ち取っていかないといけない」と責任を背負い込んだが、今後につながる投球はできたはずだ