○阪神8-6広島●(8日・ハードオフ新潟)
金本がまた、ミスターを超えた。
この夜の2安打で通算2472安打として長嶋茂雄・巨人終身名誉監督を抜き、歴代単独8位に。
10年4月には長嶋氏を超える通算445本塁打(現471本)を放った金本は「(長嶋氏は)別格。(自分の記録は)足し算だから」と多くは語らなかったが、球界を代表する先人は「痛みに耐えながらも安打を重ねる姿は私たちに感動を与えてくれる」と称賛の言葉を贈った。
44歳の今なお重圧のかかる4番に座ることで、記録はさらに輝いてみえる。試合は鳥谷の勝ち越し2ランで決着した。だが、序盤は4番金本の働きも大きかった。
1本目は二回の右翼線二塁打。前の試合まで2得点以下が10試合続いた阪神は一回にあっさり3者凡退し、苦手のバリントンを波に乗せてしまいそうだったが、金本が流れを切った。
三回2死二、三塁は歩かされたが、この四球に燃えた続く「元4番」の新井貴が逆転の2点中前適時打。七回の「長嶋超え」の1本もきれいに中前にはじき返した。