去る4月5日、TrySail夏川椎菜さんのソロデビューシングル
「グレープフルーツムーン」
がリリースされました。マジでおめでたい。
とりあえず楽曲情報
作詞:坂井竜二
作曲:ミト(クラムボン)
編曲:ミト(クラムボン)
ミトさんやー!間違いない。そして作詞の坂井さんの他の作品をチェックしてみるとガヴドロの「ハレルヤ☆エッサイム」が。
そして待望のGFM初聴き。まあトラハモでさわりだけ聴いてましたが本格FULLは初。
いやー最高ですね。衝撃的なくらい良曲で、ブログにも書こうかな、と。オタク特有の早口が文章になったようなアレなので適当に流し読みして貰えれば幸いです。
この楽曲を聴いてまず僕の頭に浮かんだのは
「多面性」でした。
まず「グレープフルーツムーン」とは何ぞや?という疑問から始まりとりあえずググってみると同名のお笑いコンビが出てきたりライブハウスが出てきたり果ては30歳前後の男子がビンビンに反応するゴイステことGOING STEADYの楽曲名が出てきたり、結局これは何ぞや?と再び思ってしまった時点でGFMの多面性の罠に片足を突っ込んでいたのでしょうか。
とりあえず楽曲の構成。「グレープフルーツムーン」という掴み所の無いワードに注視しながら探って行きます。いきなりサビからスタートします。
キミの空 ボクの空 星の樹に実ったグレープフルーツムーン 覚えてるかな
青い日の黄金色 切ない記憶はグレープフルーツムーン 輝いたまま
はい、ナンス可愛い。ここでのGFMは星の樹に実っているので実際の月の直喩でしょうね。キミの空、ボクの空とリフレインしているのは空は繋がってるので同じ空を覚えてますかって意味ですかね。後半は幼い頃も今も月の輝きは変わらぬままと確認する感じですね。う〜ん、切ない!
そして1番AメロBメロ
「パパとママが眠ったらこっそり出ておいでよ」 二人乗りして 月明かりの坂道を ゆっくり登ってく お願いだよグレープフルーツムーン わかってるけど わかりたくない さよならなんて 嘘って言ってよ
うおおおおっ切ねえ〜!これは幼馴染と夜中にチャリでタンデムしてたけど相手方が引っ越す的な事を察しつつも聞かないでいたけど結局聞かされたって流れですね。で、縋るものも無く頭上に輝く月に「お願いだよ」と。ここで音数が減ってナンスの声が際立つようになってるのがマジで神演出です…トラハモの初披露の時もここでオール鳥肌がスタンディングオベーションでした。
そして冒頭のサビがもう一度。1番のストーリーを挟むことでサビの聴こえ方が不思議と変わるのが分かると思います。なのでこの曲はサビから始まって大正解。ミトさんありがとう。
そして2番に入った所でドラムがニヤリとさせるアレンジ。こういうの大好物です。歌詞も相当詩的です。
「最後だからひとつだけ言うことを聞いてあげる」 それなら月が明日に溶けるまで そばにいてほしい 時を止めてグレープフルーツムーン 一秒でも 一瞬でも ふたりの影(ねがい) 長引かせて
おい!!!!!!詩人か!!!!!!とにかくここだけでも詩的表現がマジで羽生結弦です。最初のセリフは敢えて「願い事」ではなく「言うこと」と言ってるので神様の天の声と指定はしておらず相手のセリフかな?とも取れます。そして次、「月が明日に溶けるまで」って凄い表現ですよね。プレバトの毒舌俳句先生も太鼓判を押しそう。要するに夜明けまでって事ですよね。直接的な表現を使わずしっかりと「月」を絡めている練られた表現です。1番のメロでは時の流れが両親が寝てからしばらくチャリでタンデムしてた大体23時〜5時頃までのゆったりした時間を描写してましたが2番のメロではそこから夜明けまでのせいぜい30分〜1時間程度。主人公の「焦り」が「時を止めて」「一秒でも 一瞬でも」という形で表されています。そして「ふたりの影(ねがい)長引かせて」という三たびの超絶ロマンティック表現。影に「ねがい」とルビを振った意図はここまで来ると解説不要だと思いますが月明かりによって出来ている二人の影ですよね。これは夜明けが来れば影は消えてしまう、そして相手と離れたくない主人公の願いも消えてしまう。この徹頭徹尾月が絡んだ詩世界は本当に素晴らしいと思いましたし、何よりその作家の意図をガッチリ受け取って楽曲に落とし込んだ夏川椎菜さんに心から拍手喝采です。
そして2番サビ。歌詞が変わります。
きみの今 ぼくの今 ふたつにわかれたグレープフルーツムーン ナミダこぼれた
甘いのにほろ苦い 恋の味がしたグレープフルーツムーン 見上げているよ
最初のサビでは「キミ」「ボク」となっておりましたがこちらでは「きみ」「ぼく」となっておりますがこれはまた後で。ここで冒頭の「多面性」の話に戻りまして「ふたつにわかれた」や「甘いのにほろ苦い」などこれは果物のグレープフルーツの表現ですね。皆さんも真っ二つにしたグレープフルーツに砂糖を掛けてギザギザのスプーンでグレープフルーツを味わった事があるかと思います。
これを「恋の味」と表現する本当に切ない切ないアンド切ない状態。ちょっと駆け足ですがその先の歌詞を。いつも通りに目覚め始める世界 胸に刻む負けない気持ち 強くなると決めたから
坂道を下りきったら別々の道
これは別離を乗り越える主人公の決意表明ですし2番サビ前の時間軸に挟み込まれるようにして最初に登った坂道を下る伏線回収。二人は離れ離れになってしまいましたがそこでドラマティックな大サビへ
君の未来 僕の未来 照らし続けてよグレープフルーツムーン 迷わないように
いつの日かいつの日か 大人になった 僕らのことを よろしく
ここから冒頭のサビへ流れ込んでラストを迎えるのですが先ほど後回しにした「キミ」「ボク」「きみ」「ぼく」「君」「僕」の表記分けは時系列の区分けだったんですね。過去の「キミ、ボク」今の「きみ、ぼく」それから未来の「君、僕」。時代は変わろうとも空に輝く月は変わらず在り続けますからね。そういう月(太陽も星もそうですが)という恒久的シンボルに自分たちの存在を投影して前向きに生きていく、という振り切った感情が最後の「よろしく」に現れていて感情が掻き乱されましたね。この破壊力。
楽器のアレンジも本当に場面場面で少しずつ変えてこの時系列と感情の移り変わりを分かりやすくしてますし見事な坂本さん、ミトさん、夏川椎菜さんのコンビネーションでした。
多面性のこじ付けでもう一つ、同じTrySailの二人は先にソロデビューをしてますが三人のデビュー曲を並べると
「Skyreach」
「明日は君と」
「グレープフルーツムーン」
という風に意図したかしてないのか英語平仮名片仮名漢字が上手く網羅されてます。ニヤリとしますね。
何より夏川椎菜さんがこういう曲をバシッと歌えることが凄い嬉しいですしこれからも応援し続けて行きたいと思います。
長くなりましたが終わり。
ポリゴン2@しんかのきせき ダウンロード
シーズン3はバンドリマンダ軸にリベンジして臨んでみたいと思います。
















