【1分で判明!病気チェック】耳かきや綿棒で皮膚傷つけ感染★外耳道炎 | あなたの健康が未来を左右する!!

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耳の入り口から鼓膜までの“外耳道”の皮膚に炎症が起こる急性の病気。耳穴が痛い、強烈にかゆい、黄色っぽい液体が出るなどの症状があったら疑いがある。

通常は怖い病気ではないが、完治させないと水泳などで繰り返すので要注意だ。

 【耳穴の傷から細菌感染】

 海水浴やプールの後に起こりやすいので「水泳耳」「スイマーズイヤー」などの呼ばれ方もする。が、水泳などで外耳道に水が入ることは直接の発症原因にはならない。

 その前に、耳かきや綿棒などで耳穴をいじり過ぎて外耳道の皮膚を傷つけてしまうことが、細菌感染を引き起こすおおもとの原因だ。

 耳鼻咽喉科日本橋大河原クリニック(東京)の大河原大次院長は「外耳道は体の皮膚と一体で、水に触れただけでは炎症は起こらない。中耳炎も水泳が原因と勘違いされるが、中耳は鼓膜の裏で水に触れることはない。鼻の炎症が耳管を通じて中耳に移行することで起こる」と説明する。

 【水泳後は自然乾燥で十分】

 ただ、水泳後は耳穴が水にぬれているので綿棒などできれいにふき取りたくなる。皮膚がふやけるので、つい力を入れてグリグリやってしまうと外耳道を傷つけやすい。それを水泳のたびにやれば確かに発症しやすい。

 大河原院長は「本当なら水が入っても体温で自然に乾くので放っておくべき。どうしても気になるなら綿棒を軽く入れて、力を入れずに水分を吸い取らせる程度でいい」とアドバイスする。

 発症すると、かゆみが強く出るので我慢できずに患部を触ってしまうといつまでたっても治らない。耳鼻咽喉科で処方される軟膏薬や点耳薬をつけていれば1-2週間で治るので、再発させないためにも完全に治り切るまで水泳は当分の間はお預けだ。

 【綿棒で耳掃除をするなら赤ちゃん用】

 デスクワークの人も外耳道炎を起こす人が意外と多いという。仕事のストレスでイライラすると無意識に綿棒などで耳穴をいじってしまう人が結構いるからだ。

 大河原院長は「耳掃除には標準サイズの綿棒を使うより、先の硬い竹製の耳かきの方が適している」と、こう話す。

 「綿棒は先が軟らかいと思って、力が入り過ぎてしまう。それに耳穴は直径1センチほどなので、標準サイズでは太過ぎて耳垢を奥に押し込んでしまう。綿棒を耳掃除に使うのなら赤ちゃん用の細い綿棒を使うように」

 外耳道炎は、重症の糖尿病などがあると周囲の骨にまで炎症が波及して生命を脅かす「悪性外耳道炎」に進行するケースがごくまれにある。耳穴の炎症といえども糖尿病の人は十分注意が必要だ。

★「外耳道炎」チェックリスト

□耳穴に強いかゆみがある

□何もしなくても耳穴が痛い

□耳を引っ張ったり、押すと強く痛む

□あごを動かすと耳穴が痛む

□耳穴から黄色い液が出る(耳だれがある)

□耳掃除をしようとすると腫れものに当たり痛い

□耳穴が腫れているように感じる

□耳穴に指を入れて嗅ぐと臭い

 ※2つ以上該当すれば可能性が高い。耳鼻咽喉科日本橋大河原クリニック(東京)/大河原大次院長作成