プロバイオティクスは、ここ数年の一大トレンド。胃腸、女性特有の身体機能、健康全般に有益であることが明らかになるにつれ、服用を検討する人の数も増えている。
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とはいえ、プロバイオティクスの実態や作用をよく知る人はまだ少ない。米ニューヨーク大学医学助教授で著書に『Gut Renovation』を持つ胃腸科医のロシニ・ラジュ医学博士によると、プロバイオティクスは「適量を摂取すると人間に健康上の利益をもたらす微生物」。
ニューヨーク胃腸協会の公認管理栄養士 、スージー・フィンケルいわく、体内に取り込まれたプロバイオティクスは、腸内細菌(腸内フローラ)の多様性を高めたり、バランスを整えたりするうえで役立つ。プロバイオティクスも細菌とはいえ、すべての細菌がプロバイオティクスというわけではない。
腸の中には善玉菌と悪玉菌の両方が住んでいて、そのバランスは常に変化している。その理想的な比率は明らかになっていないけれど、善玉菌の比率を上げれば体の調子がよくなるのは間違いない。そして、この善玉菌の比率は、ほかでもないプロバイオティクスで上げられる。
ラジュ医師によると、プロバイオティクスは腸内フローラ(消化器系に生息する微生物の集まり)の調子が悪いときに有用。例えば、旅行中、抗生物質 を使っているとき、ストレスが多い時期、食生活が乱れているとき。
「プロバイオティクスは、腸内フローラのバランスの維持を助けます。腸内フローラの状態は、消化器系や免疫系の状態や気分だけでなく、場合によっては体重にも反映されます」
最近は、ドラッグストアどころか普通のスーパーにも無数のプロバイオティクス商品が並んでいるから、どれを選んで、どう使えばいいのか分からなくなって当然。そこで今回は、あなたのニーズに合ったプロバイオティクスの選び方を腸の専門家がアメリカ版ウィメンズヘルスに教えてくれた。