「クリムトとウィーン・モダン」の世界をご一緒に楽しみましょう!〜其の壱〜←ポチリ
こちらからの続きですーっ
そして、つい先日、
そぼ降る雨の中、
お昼前に美術館に到着、
お腹すいたわよーっハラペコッ
…っと思いながら始めた
こちらの鑑賞、
クリムト展←ポチリ 。
↑鑑賞中
…出口にて。
ふーっ。
満足ーっウフ
…とはならず、
もうすでに
また来たいわーっ
(なんか食べてからね)
…との感想を抱いた時分、
時刻はすでに
おやつの時間をとうに
過ぎてをりますた…。
その間、およそ
4ナゥアー。
やっぱりはらぺこ。
画像からはどぅぅしても
伝わりませぬが、
頭頂部から顎にかけて、
まるでさらさらと
微音を立てているかのように
流れ落ちる髪に反射する
優しい光の動きや、
筆は粗いけれど、
ふっと手を伸ばし、
触れたくなってしまうような、
柔らかく膨らんだコットンの
質感が目に見えるような袖。
1898年にクリムトが可愛い姪、
へレーネの横顔を描いた作品。
その父親であるクリムトの弟は
すでに亡くなっていたことが
もしかしたら…
どこかで関わっていたのかも
しれない、
と思ってしまうくらい、
6歳とはとても思えぬほど、
あどけなさと共に、
その輪郭や視線からは
憂い、
を感じてならない。
この作品の近くに、
クリムトの姉妹の肖像画も
あるんだけれど、
彼女たちの目元を見ると、
へレーネは確かに
クリムト家の人間なんだなぁ、
っと感じる。
(そちらの画像、拾うこと叶わず…
申し訳ござりませぬ)
クリムトファンの皆さまにとっては
すすすすす、
垂涎もののこちるぁーっ
1901年に描かれた、
旧約聖書外伝に記された、
祖国を護る、
美しく強く妖しい女性、
ユディト。
近くで鑑賞すると…
たくさんの発見があって、
体温が上がってしまいそうにーっ
…ですがもう、
果てしなくなりそうなので、
ここでは割愛いたしまする…
でもね、
ひとつだけ。
彼女の右目と左目。
まったく違うんだ…。
片方ずつ隠してぜひ、
見てみてみてください。
彼女の左目は、
本当に妖艶で
女性である私でさえ、
背筋がぞくっとして、
ドキッともする。
男性を狂わす瞳。
対して彼女の右目。
死者のそれのようにも、
老婆のようにも。
左目とは
まるで別人のよう。
画家が人物を描く時に
注意深く筆を入れるはずの、
瞳の
”ハイライト”
も、こちらには入っていない。
「生」
は、ここにあるのだろうか。
顔の下を艶やかにいろどる、
硬く冷たい質感をも
感じさせるような金の首輪も、
どこか、
彼女の首を
締めているかのようにも
見えてしまう。
油彩画では初めて金地を
用いたとされる作品で、
こののち、彼は
「黄金様式」
と呼ばれる時代に入ってゆく。
こちらは
ウィーンはベルヴェデーレ宮、
オーストリア絵画館の
大きな壁で、今も
燦然と光を放っている
文字通りの大作、
『ベートーベン・フリーズ』
の一部、
…ですが、上野で出会えるのは、
その、実に精巧な複製です。
複製、なぁーんだっ
…などとは、どうぞくれぐれも
思われませぬようっ
壁から壁に流れるように、
うっとりと夢見るように描かれた
女性たち、
登場人物(怪物)たちの身を
艶やかに、時に
おどろおどろしく飾る、
多くの宝石たちは
煌めきながら、
壁から盛り上がるように
貼り付けられ、
会場に再現された、
クリムトの傑作が載った
大きな白い三方の壁を、
視線を丁寧に這わせながら
見ていると
どこからともなく
ベートーヴェンの想いをのせた
メロディーが聴こえてくる。
ウィーンの観光情報のサイト←ポチリ
から一部、引用します。
〜この豪華な装飾模様のシンフォニーは、
幅34m、高さ2mあり、クリムトが、
ベートーヴェンの「第九」と
リヒャルト・ワーグナーの
第九解釈を表現したものでした。
この作品に感動したのは
当時の人々ばかりでは
ありませんでした。今日もなお、
それは続いています。
この作品は展覧会の後、
撤去されることになっていましたが、
ある収集家が買い取り、
1903年に全体を7つの部分に
解体して壁から取りはずしました。
1973年には、オーストリア共和国政府が
この貴重な作品を買い戻し、
修復した上で1986年、
セセッシオン(分離派会館)内の
この作品のためだけに用意された
部屋に収めて、公開しました。〜
…引用ここまで
本物を
見たことがないことを
棚に上げて、ですが、
本物に劣らぬ
重厚さと壮麗さを
感じさせる、
ベートーヴェンと
クリムトの共作である、
絢爛豪華な物語…
うっとりとして、
そして
見る者、それぞれの物語を
膨らませられる、
そんな場でした…
そして今回、私が一番、
感動したのが、
クリムト、最晩年に当たる
1918年に描かれた
『赤子(ゆりかご)』。
彼の愛した浮世絵の大家、
歌川豊国などの錦絵からの影響も…
という解説もあったけれど、
私には、
まるで
彼自身の、それまでの人生を
いろどった
様々な人、ものたちを
思わせるかのような、
色、
線、
曲線、
紋様、
たちが粗い筆ながらも
生き生きと重ねられた布の山、
その頂きにいるのが、
”生”
の象徴であるかのような
愛らしい赤子、
彼(彼女)と、
若草色と土色の交じり合った、
どこか
生と死を思わせるような背景、
とが、まるで
相反するかのように、
でもどこまでもなめらかに
溶け合っているような、
不思議な、強い引力を
感じられてならなかった。
画家がまるでその翌年、
自身が天に召されることを
知っていたかのように。
作品数は、先の
ウィーン・モダン〜展には
及ばぬものの、
そのラインナップは
非常に充実しており、
私の学んでいる画集や書籍でも
紹介している作品が多く出品、
これはっ、
逃しては
なりませぬですよーっ
さて、
ようやく、の
ご案内になりますっ
まずは前述の2つの展覧会を
総括し、楽しんでいただくための
座学、講座から。
日時 6月20日(木)
時間 10:30〜12:30
(13時少し前頃まで延長の可能性あり)
場所 中央線 豊田駅より徒歩数分の
内の、心地よいセミナールームにて
ご参加費 お一人さま 6000円
そして、
クリムト展←ポチリ
(上野は東京都美術館にて開催中)
日時 6月24日(月)
当初予定の27日より変更しました!
時間 10:15~14:30頃
への、鑑賞前のレクチャー付き
同行ご案内と、その後のランチで、
それぞれのご感想や想いを
楽しくシェアしましょう、なる
企画です。
10:15
美術館入り口に集合
(各自、チケットご持参ください)
10:30~11:30
館内カフェにて楽しく、
しっかりとレクチャー。
11:40~13:00頃
ご一緒に色々とお話しながら
鑑賞しましょう。
(周りにご迷惑にならぬように...)
ご自身のペースで
回られるのも勿論、OKです。
13:00頃~14:30頃
鑑賞後、ランチをご一緒しながらの
感想のシェアやおしゃべりを!
絵画やイタリアに関しての
ご質問なども、んもーっ、
何なりとぶつけてくださいね。
14:30頃
解散予定
この日は思いっきり
ヴィオを楽しんで
ご利用いただけたら、と
思っております
ご参加費 お一人さま 9000円
現在まで約50回にのぼる
講座や美術館同行を催行、
2018年には府中市にて、
6ヶ月、6回にわたる
連続市民講座を開講、
(毎回、約30名ほどがご聴講)
など、
述べ330名ほどの方々に
ご案内をして参りました。
(現在、実績ページを工事中です。
しばらく、お待ちくださいまし…!)
お申し込みやお問い合わせは、
どうぞお気軽にこちらへどうぞ…!
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=071690a7ebcacc2f
ヴィオ・優美 お問合せ・お申込みフォーム
こちらは、誠に恐縮ですが、
事前のお振込みとさせて頂きますので、
下記をご確認下さいませ。
開催3日前までのキャンセルにつきましては、
事務手数料として参加費の20%を差し引いて
返金させていただきます。
以降は2日前まで 30%
前日まで 50%
当日 100% のキャンセル料をいただきます。
また、返金にかかります振込手数料は
差し引かせて頂きますので、
あらかじめご了承下さい。
大変な
長文となりましたっ…ロンゲストーッ
ぜひ、ご一緒に、
世紀末のウィーン、
そして
クリムトの世界を
旅しに参りまりましょう…
本日もご訪問、本当に、
ありがとうございました…
(画像はすべて、お借りしております)