2023/2/10

バイオリンを作る順番ですが、まず型枠を作って、その回りにアイロンで曲げた横板を取り付けます。それに削りだした裏板を膠で張り付けていきます。

と簡単に言ってしまいましたが、やった事のない人間に製作が可能なのかどうか‥(不安)。

とにかく木を削ってみようと、版画で使う桂の板を使って削る練習をしました。この木は柔らかくて彫りやすく、なんとか形が出来ました。

   <桂の木で実験>

そこで本物の楓とスプルースに挑戦です。

 

通常バイオリンの裏板は通常「剥ぎあわせ」と言って一枚を半分に切り分けたものを膠で貼って使います。そうすると虎杢模様が対象に現れて見事風合いになります。表板も同じ方法をとります。

丸一商店にバイオリン製作に使う素材として2挺分を注文。そして届いた楓材の片方がやたら大きいので、ヴィオラの裏板として一枚で十分いけます。そこでカミさんがバイオリンで「剥ぎあわせ」、私が一枚板のヴィオラを作る事にしました。

 

バイオリンの裏表板の剥ぎあわせは無事成功、しかしヴィオラの表板(スプルース)は失敗して隙間が開いてしまいました。そこで代用として近所の材木屋で松材(一枚板)を買って削りました。出来たヴィオラがこれですが、バイオリンの型紙のサイズを間違えて拡大コピーしたため巨大なビオラになってしまいました。勿論ケースにはいりませんでした。(笑)

でも一枚板の裏板はお見事、貫禄があります。虎杢模様も立派です!

魂柱と駒を立てて弾いてみましたが、鼻をつまんだような変な音だったのでそのまま部屋に飾っていました。(33年前の話です)

 

そして20数年の時が流れたある日、駒の下に木片を噛ませて弦高を変えて弾いてみると怪我の功名、結構大きな音がでました。ヴィオラの価値はC線の音量と言われますが、やたらデカイ音を発します。これは木彫で飾るオブジェより実戦で使えるぞ!(9年前の話です)

 

昨日のミリーです。この先、恐いから行きませんのポーズです(笑)。

<お願いだから動いて!>

Miitan

[No.830]