第50日目-2010年2月21日(日)15:00~
まずは先週接着した表板がきちんと接着されているか確認します。
クランプを全てはずし、本体を回転させて接着部分をぐるりとみわたします。
外見上は問題なく接着されているようです。
次に、ボタン部分を持って、本体を宙ぶらりんの状態にして、指(人差し指の間接など)で表板を軽く叩き、外見上の接着だけでなく、音がきちんと鳴るか確認します。
このとき、音にビビリがあったり、スカスカしたような音がしたら接着が上手くいっていない証。
接着部分全体を確認するため、パフリングより若干内側を1周するように叩いていきます。
表板を薄く削りすぎてしまった部分は若干音が低く、気になりましたが、その他はきちんと鳴りました。
こうして横板と表板の接着が完了しました。
これで本体が「箱」の状態になりました。
さらに、ネックの作業の続きを行います。
糸ぐらの中を掘ってありましたが、横の壁の部分と底の部分の垂直だしと幅の修正をして完成の状態にもっていきます。
綺麗には削れていましたが、微妙な揺らぎを平ノミを使って修正します。
これができたらネックのトサカの部分を削ります。
日本語で何と言ったらいいのかわからないので「トサカ」とか「モヒカン」と呼んでしまっていますが、イタリア語では「ドルソ」と言うそうです。
曲線でミスしたら目立ちそうな部分です。
またまた何とも難しそうな作業の予感がしますが・・・
スクロールを削ったときと同じように、何段階もの行程を踏んで作業を進めていきます。
まずは粗どりから始めます。
細い丸ノミを使って彫っていきます。
ドルソの彫り方にも流派があるとのこと。
ストラディバリやモラッシーといった製作家を中心とするクレモナスタイルはトサカの中央部分に引いたナイフの線から両側に0.1mm、両端の面取りした部分から0.3mmを残して彫っていきます。
ビソロッティーや●●はクレモナスタイルのように余裕を残さずに角が立つように彫ります。
「どちらが正しい」、「どちらが優れている」ということはなく、デザイン性の問題のようです。
今回はストラディバリのクレモネーゼがモデルなので、こちらに併せたデザインにします。
細い丸ノミで削り、大きな部分は少し大きめの丸ノミを使って削ります。
彫れるところはノミで作業を進めて、最低限の作業だけヤスリを使えば作業を早く進められるのですが、失敗が怖くて大胆にノミで削れないため、恐る恐るチョコチョコ削って、ヤスリで整形します。
ドルソを削る前のスクロールは大きくて、角度によっては歪んでいるかのような印象でしたが、削ってみるとだいぶ変わり、小さくなってスクロールの歪も減ったような気がします。
残りの時間はひたすらヤスリで整形を行いました。