●第3日目-2008年12月14日(日)15:00~


買った木材を片手に工房へ。

ネック材や横板はそれほど重くありませんが、裏板の重みがズッシリ!

結構手が疲れました。


まずは前回、時間内に製作できなかったブロックを完成させました。


これを内型に接着させますが・・・ここでひと工夫。

内型の下に横板を2枚重ねて敷き、内型を浮かせるようなかたちで木工用ボンドを塗ってブロックを接着。

しかも接着する面にはほんの少しだけしか木工用ボンドをつけません。これは、内型のまわりに横板を貼っていき、一周したら内型を叩いて抜き取るため。木工用ボンドを沢山つけて、完全に接着しては内型が抜けなくなってしまうからです。


さらに、わずかな木工用ボンドで木がずれずに接着されるように工具で固定しました。このとき、内型の内部にあけた穴が役立ちました。


この時点で、内型はしばらく触れなくなりました。

そこで、買ってきた木材のうち、ネックを加工する作業に移ります。

木材は買ってきたときは大きな大木から切り出しただけの不揃いで荒削りの状態です。

これを削ってネックを作る訳ですが、製作者の技術が結集されるネックは緻密な作業が求められるため、平面を出し、そこに線を引いて作業を進めます。


この線を引く前段階として平面出しをします。

カンナで削って整形しますが、メイプル材が硬く、かなりの時間がかかって1つの面を平らにすることができました。


これで今日の作業は終了。

ヨシミツのバイオリン製作日記

・内型に6個のブロックを接着。


ヨシミツのバイオリン製作日記

・工具でブロックを固定します。

2008年12月10日(水)14:00~


糟谷さんが木材を購入している業者は恵比寿駅近くの(株)タツノヤ商会さん。

平日しか営業していないとのことで、仕事は半日お休みして連れて行っていただきました。


恵比寿駅で糟谷さんと待ち合わせをしてお店に向かいます。

5分ほど歩くと、ビルの2Fに目立たない看板が出ている事務所を発見。階段を上がって2Fの入り口を入ると木材やさまざまなパーツが棚を埋め尽くしています。


事務所の方にバイオリンを作る材料をワンセット買うことを告げ、糟谷さんと2人で多くの木材から目当てのものを選んでいきます。

まずは裏板探し。荒削りの板が無造作にコンテナに入っています。その様子から「たかが木」と思っていましたが、意外な金額にビックリ!1ピース(1枚板)は10万円から、2ピースのものは6万円くらいから。しかも裏板のみの価格!!!結構な額ですが、せっかくバイオリンを作るのでお金のことは気にしないで気に入ったものにしようと思い探しました。


杢がはっきり出ていて間隔が均等で直線の2ピースのものが欲しかったので、どんどん見て候補を絞っていきました。大体候補が決まったところで、「ちょっと1ピースも見てみようかな~」という軽い気持ちで板を見ながら糟谷さんから1ピースと2ピースの違いや木目の話を聞いていると、なぜか1ピースにひかれてしまい・・・


2ピースにしようと裏板を決定し、それにあわせて表板を選び、ネック材も探し出しましたが、急遽1ピースに変更!

ボヘミア産で25年以上乾燥させてある10万円の1ピースの裏板に決定。それにあわせて表板を選び、ネック材、横板を探していきました。

最後に、フィッティング選び。「ボックスウッドのものがいい」と店員さんに伝えると、いろいろなものを持ってきてくれましたが、色や形の希望をいろいろ伝えると、「3Fにストックがあるので直接自分の目で見て選んだほうがいい」と言われ、3Fに連れて行っていただき好みのパーツを選びました。


来店からすべて選び終わるまでに3時間くらいかかりました。

選んだものの総額を計算していただくと132,891円!

ちょっと予想していた金額を超えてしまったので、近くのコンビニにお金をおろしに行き支払いました。


木材は重いので自宅か糟谷さんの工房に送っていただこうと思いましたが、時間とお金をかけて選んだ木材なので家に持ち帰ることにしました。するとタツノヤさんのロゴとバイオリンの絵が入った麻袋に入れてくれました。



(株)タツノヤ商会(楽器および材料の輸入卸商)


本    社:〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町1-27-17
        TEL 06-6623-3521 FAX 06-6623-3650

東京営業所:〒150-0011 東京都渋谷区東2丁目15-3 
        TEL 03-3406-1498 FAX 03-3406-1737
            

製作 第2日目-2008年12月7日(日)15:00~


まず第1日目の作業の続きをしました。

アクリル板で作ったシートを何度も内型にあてながら、形を確認し、ヤスリで削って整形しました。

数十分でこの作業が完了し、次はブロック製作です。


バイオリンの上下、そしてプンタ(4つの角の部分)には補強のためにブロックが入っています。

ブロックは柳の木を使用します。ストラディバリも同じ柳を使用していたそうです。


まず、内型のブロックの接着面を平面にし、ブロックがきちんとくっつくようにします。


次に、柳の木の木片に鉛筆でラインを引き、バンドソーで切って大まかに6個のブロックを作成。


カンナとヤスリを使ってブロックを整形し、きちんと内型に収まるようにします。


もう少しで6個のブロックが完成しそうでしたが、3時間が経過しこれで今日の作業は終了。


このブロック製作が完了し、先に進むには木材(表板、裏板、ネックなど)が必要とのこと。

糟谷さんに予算や木目の希望を伝えておまかせで買ってきていただくか、一緒に行って自分で選ぶか、どちらがいいかを聞かれました。


木材は自然のものなのでさまざまな木目(模様)があります。同じものはひとつとありません。

一からバイオリンを製作しているので木材も自分で選びたいと思い、次回の作業前に必要な木材を買いに連れて行っていただくことにしました。


ヨシミツのバイオリン製作日記

・柳の木に鉛筆で切り落す目安の線を引きます。

製作 第1日目-2008年11月28日(金)17:00~


前回作ったアクリル板のシートをもとに内型を作ります。


内型?と聞いて自分もイメージできませんでしたが、バイオリンは、まず内型を作り、その周りに板を貼り付けていき、最終的に木型を抜き取って表板を貼り付けるといった作り方をします。


内型に使用する木を探しても見つからなかったので、工房で用意していただいた合板を使うことにし、アクリル板をもとに鉛筆で線を引きます。このときに、鉛筆で線を引くだけだと消えたり、作業中に見にくいので、鉛筆の線の上を千枚通しでなぞって跡をつけます。


この線に沿ってバンドソーで余分な部分を切ります。ただし、この木型をもとに楽器が作られるので、かなり精度をあげなければなりません。そこで、若干大きめにバンドソーで切り抜き、余分な部分をヤスリで削って整形します。


糸鋸盤のようなバンドソー。中学生のときに図工の授業で似たような工具を使って以来、十数年ぶりに工具を使います。思うようにいかず、少し削りすぎてしまいました。精度をださないといけないので、ミスは禁物。

削りすぎた場所には端材を貼り付けて、再度削ります。


そして何とか木型の形が整いました。


これで完成かと思いきや、木型にブロックや板を固定するときに使用する穴をあけます。ドリルで穴をあけて、それをバンドソーでつなぎ、完成です。

作業終了後、クレモナ(イタリア)でのバイオリン製作の話やバイオリン製作のコンクールのお話をうかがいました。

バイオリン製作教室の無料体験を終え、次回以降、製作を続けるか決めなくてはなりません。


ずっとやりたかったことなので、迷わず続けることにしました。


次回は今回製作した型(シート)をもとに内型を作ります。

その内型の材料となる木ですが、ストラディバリは胡桃の木(ウォールナット)を使っていたとのことです。

胡桃は丈夫な割に加工しやすく、バイオリンの型に最良の素材だったようです。


ただ、天然の木材の場合、木目(節)により削りにくい場合やヨジレ、乾燥による割れが生じる恐れがあるので、合板を使うのがいいと言われました。


しかし、本格的に天然の木で作ってみたいと思い、東急ハンズやロフトに探しに行きました。

木は店内に置いてあるのですが、薄いものや面積が小さいものばかりで目当てのものはありませんでした。