13日目-2009年3月4日(木)15:00~


有給を使って会社を半日休み、午後にバイオリン作りをする予定が、風邪をひいてしまいキャンセル。


完成を早めるために回数を増やそうとしましたが、どうしても体調が悪く、3月15日に変更。


成が遅れてしまう・・・

12日目-2009年3月1日(日)15:00~


工房に行くとき、たまたま楽器を持っていたので、糟谷さんに見ていただき、作業の前にまずは楽器の話をします。


バイオリンは何本か持ってますが、いつも良く使うものは2本。初めて自分で買ったドイツ製のものと、

かなり古い素杢のドイツラベルのもの。今日は古い素杢のドイツラベルのものを持っていました。


楽器のニスの色やスクロールの削り方の特徴から、ラベル通りのドイツ製で間違いないとのこと。

素杢ですが、特にダメージもなく、悪いものではないようなのでまずは一安心。


いろいろお話して本日の作業を開始。


前回の作業で曲げた横板にニカワを塗ってブロックに接着します。ブロック以外の部分に塗ると、接着しなくてもいい部分が内型に接着され、後で抜けなくなる可能性があるので慎重に筆でニカワを塗って横板を貼り付けます。プンタの4箇所はあとで削ってヤスリがけをするので、それほど気にせず作業を終えます。上部はネックを付けると見えなくなる部分なので、神経質にならずに難なく作業が完了。


一番難しいのは下部のエンドピンが刺さる部分の接着。板と板のつなぎ目が全て見えてしまうので、ミスをする訳にはいきません。気合を入れて作業をし、全て貼り付けたら、あて木をして固定しました。


ここで、全ての作業箇所が固まるまでは本体の作業は出来なくなりました。


少し時間が中途半端だったので、ネックの形を整える作業をします。

目立つ部分で複雑な形をしているネック。自分に出来るか不安だったので、作業について聞いてみると、ネックを正確に綺麗に仕上げるには、鉛筆で下書きをして順序良く削っていけばそれほど難しくはないとのこと。一つひとつの作業をきちんとこなす必要があります。


まずは荒削りだったネックをのみとやすりを使って整形し、鉛筆で下書きが出来るようにしました。

●第11日目-2009年2月22日(日)15:00~


工房に行くと糟谷さんがニス作りをしていたので、お話をしながら見学をしました。


バイオリンのニスは『命』的に扱われたり、音を左右する神秘的なものとされたり、製作者によって特徴が異なる『秘伝のタレ』のようにも取り上げられたりします。これらはバイオリンの色と質感がコーティングするニスによって決定付けられるためです。


ニスについては本で調べたことがあったので、少しは知っていましたが、実際に作っている現場を見るのは初めての経験。実に興味深いものでした。


あっ・・・それと、驚いたことがありました。

実はこれまで、楽器に塗るニスは、はじめから茶色い色になっていて、それを何度も重ねて塗るのかと思っていました。しかし、実際はほんのり黄色や茶色、赤色、オレンジ色の付いたニスを何重にも塗り重ねて深みのある色へと変化させていくことがわかりまいた。


ニスを作り、色を変えたいときに、火で焦がして色を変化させる方法も見学しました。

ニスを作るにもさまざまな工程があり、時間と手間がかかることがわかりました。


十分に見学をしたあとは自分の楽器作りを開始。

ブロックと横板の接着面を1箇所削りました。


次に、横板の上部と下部の製作です。木目を見てどこにどのパーツを持ってくるかを検討します。そのうえでカットする長さを書き写し、小さなのこぎりで切断。4つのパーツになります。


それを熱したコテに当てて熱で曲げ、4箇所にピッタリフィットする形にしました。

形が変形しないように内型にあてて工具で固定。直接締め付けると形が崩れるのであて木をして工具で締め付けました。


ここで今日の作業は終了。


ヨシミツのバイオリン製作日記
・内型の形に曲げた横板

ヨシミツのバイオリン製作日記

・横板にあて木をして工具で固定

●第10日目-2009年2月15日(日)15:00~


工房に到着すると、先週接着した表板が無事に隙間なく接着されたことを告げられ一安心。


表板同士が完全にくっついたことを確認し、ハタガネを外して接着面を多少削って内部まで問題なく接着されていることを糟谷さんが確認していてくれました。これで次の作業に進めます。


「C」の部分の横板が接着されたので、次は上下の横板を接着する準備です。プンタの部分(「C」を貼り付けた外側の部分)のブロックをノミで削り、ヤスリで整形します。この部分に上下の横板を接着し、楽器全体を支えるので、慎重に、内型と直角になっているかを確認しながらヤスリで微調整します。


何度も確認しては削る作業。数分とか数十分ではなく、1時間以上かかりました。

そして次は接着する横板の大きさを整えます。3枚の横板のうち、1枚は2分割して「C」の部分に接着したので、残る2枚を裏板の杢の模様にあわせて横板を配置し、杢の向きを検討します。そして、杢の柄が無難に収まる位置で板をカット。


ここで時間となってしまい、ニスの特徴や作り方、塗り方の話をうかがいました。


ヨシミツのバイオリン製作日記
・「C」を貼り付けた外側のブロックを削って形を整えます。

ヨシミツのバイオリン製作日記
・全てのブロックの形が整い、横板を貼り付ける準備ができました。

第9日目-2009年2月8日(日)15:00~


前回、表板の接着を失敗しました。

ニカワを乾燥させ、再度接着面を綺麗に削ってニカワを塗り接着。何とか今度はうまくできました。


そのあとは上下のブロックの微調整。ブロックをヤスリで削って内型全体がなめらかな曲線になるようにします。


スムーズに作業が進み、次は横板の接着作業に移ります。

まず最初に接着する横板は「C」の部分です。金属製のコテを熱し、横板に水を塗って、ステンレス製のガイドでコテにあてがい、蒸らしながら動かして形を変え、徐々に板を曲げていきます。そして内型のブロックにニカワを塗って接着という手順です。


蒸らしては曲げて、蒸らしては曲げての繰り返し。そして、次第に形が内型に合ってきたら、今度は内型にピッタリ合うように修正。熱したコテが冷めてしまい、何度も温めなおしては同じ作業を繰り返しました。


文章に書くと単純そうな作業ですが、初めてでそう上手くいくはずもなく・・・横板の裏側(見えない「C」の部分なので外見上は問題なし!?)に少々ヒビが入ってしまいましたが、何とか完成。


これにニカワを塗ってブロックに接着するのですが内型はいずれ外すもの。ニカワは液体のため、接着しなくてもいい部分に流れ込んで、横板と内型を接着してしまう恐れがあります。そこで、くっつかなくていい部分(くっつけたくない部分)にロウソクを塗って、ニカワをはじくようにして接着。


さらに、ずれないように器具で固定し、完全に接着されるまで待ちます。