第22日目-2009年5月16日(日)10:00~


前回の作業で彫ったパフリングの溝を整形する作業から開始。
大まかに彫れていても、よく見ると深さや幅が均一でない部分があります。
これを前回と同じようにナイフを使って整えます。

もうある程度形が整っているので慎重に作業を進めます。
杢や木の質で彫りにくかったり、溝の両端がボロボロ割れて、瞬間接着剤で固定するトラブルが数回ありましたが、1時間ほどで完了。

今度は作業を残していた4箇所のプンタを削ります。プンタの部分は尖った形にするので割れたり、ミスをして削ってしまうことがあるので最後に残して慎重に作業をするとのこと。
まずはプンタの両外側にナイフで切れ込みを入れてから、次に内側を切ります。こうすると、尖った鋭角の部分に余分な力がかからず、割れないそうです。1箇所見本として作業していただき、残りの3箇所を自分で作業しました。細心の注意を払い作業をしたら、意外と短時間でうまく彫ることが出来ました。

まだ若干時間があったので、パフリング材を埋め込む準備をしました。
パフリングは裏板を1周するように埋め込まれていますが、実は6分割されたパフリングをうまくつないでそのように見せています。
6分割した溝の長さを測り、黒檀でメイプル材を挟み込んで棒状になっているパフリング材をそれぞれの溝にあわせて長さを揃え、手で折っていきます。パフリングは慎重な作業をしてきたのでナイフで切るのかと思いきや、大胆にも手で外側に力をかけて割っていきます。

6つの部分の長さに割れたら、今度は熱したコテで横板を曲げたときのように曲げて溝にはめ込みます。1本ミスして割ってしまいましたが、新しいものをいただいて再度挑戦し、無事に曲げられました。

さらに次回の作業の流れを説明いただき、見本として1箇所削ってみてもらいました。
やはりプンタの鋭く尖った部分は難しそうな気がしますが・・・どうなのでしょうか。

ヨシミツのバイオリン製作日記

・パフリングの溝を整形


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・パフリングを6分割して折ります

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・パフリング材を熱したコテで曲げてそれぞれの溝に

21日目-2009年5月14日(木)13:00~



粗どりが完了したところで、次はパフリングの作業に移ります。

裏板のアウトラインに沿わせてパフリングカッターという道具でパフリングの溝を彫る位置に2本のラインを刻みます。カッターという名前なので、これで簡単に彫れてしまうのかと思いましたが、そんな甘いことはなく、実際は線引きです。



アウトラインが波打っていればパフリングのラインも波打ってしまいます。念入りにヤスリがけして「フニャフニャ」している箇所を整えておいたつもりですが、何だか心配です。


アウトラインを1周するのにパフリングカッターの角が裏板の隆起している部分に当たってラインが引きにくそうな箇所があったので、少々粗どりをします。


そして、糟谷さんに見本として作業をしていただき、続いて自分で残りを行いますが・・・

一回ラインを引いた箇所を再度なぞってしまい、その際に初めに引いたラインと違う場所を通ってしまったため、2重になってしまいました。修正は目の細かいヤスリでラインを消して再度ラインを引きなおします。


大体はうまくいきましたが、どうしてもラインの接続がうまくいかないところがあり、2重、3重に。最後は糟谷さんにお願いして作業を完了しました。



さらに、ラインが引けたら、次はパフリングを埋め込むための溝を削る作業です。

ナイフでラインの上から何回も何回もなぞり、深くまで掘り下げていきます。2本のラインを約2mm程掘ったところで別の道具で溝の間の木を掘り起して取り除きます。

裏板は硬いメイプル材なので溝のラインを彫るのがかなりの重労働です。5回や10回では2mmまで達しません。しかも、杢が綺麗な部分は木が硬い部分と柔らかい部分が入り組んでいて、ラインを引くにも安定せず、溝の間の木を取り除くにも綺麗に取れません。



体力も要り、慎重に作業をしなければならない部分なので、少し勧めては作業をみていただき、4箇所のプンタの部分を残した1周の溝を彫りました。











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20日目-2009年5月10日(日)15:00~



外周のヤスリがけの作業を家に持ち帰ってやってきました。
買ったばかりの裏板は、ぶ厚くて落としても割れないような物ですが、だいぶ薄くなり、値段が高いので運搬が心配でしたが、何とか無事に運べました。
まずはこれを見て頂きます。



もう完成時の外周までヤスリがけしてよかったのですが、自分ではどこまで削っていいかの判断が難しく、削り過ぎないように恐る恐る作業をしました。
その結果、まだまだ削れる部分が多く、作業が不十分でした。
せっかく持ち帰って作業をしてきましたが、今日は前回の続きで、ヤスリでアウトラインを削る作業から開始します。



ゆるやかなカーブの部分は比較的形が整っていたので簡単にヤスリがけして整形ができました。
しかし、Cの部分とプンタの部分は慎重に作業をしたためか、削れる部分が多く残っていたので、重点的に形を整えます。



この作業が終わったら、今度はボタンの部分を削ります。
このボタンはかなり重要な部分。
ときどき黒檀でボタンの外周をU字型に補強してあるオールドの楽器がありますが、この部分でネックと本体を支えています。
なので、このボタンが完全に取れてしまった楽器は基本的に使い物にならない楽器ということになります。
今の段階で完全に形を整えませんが、大まかに整形を行いました。



そして、まだまだ裏板の高さがあったので、もう少し高さを低くするために再度粗どりをしました。



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第19日目-2009年4月26日(日)15:00~


裏板の粗どり作業~つづき2~
前回に引き続き裏板の粗どりの作業を行います。
ノミでひたすら余分な部分をそぎ落とし、裏板の形を整えていきます。
2時間ほど削り続け、おおよそ削り終わったら、今度は外周の厚さを整える作業です。
Cの部分と上下4箇所のブロックとプンタ以外の部分の厚さを●mmに整える作業を行います。
粗どりでノミの作業をして疲れていたので、またノミを使うのかと心配でしたが、今回はルーターという道具で簡単に作業ができてしまうとのこと。
電動ドリルの先端部分にやすりが付いたような道具で、幅を固定しておいて、そこに裏板を通すと設定した厚さにできてしまうという素晴らしく便利な道具です。
ただし、板をゆっくり動かしすぎると同じところでやすりが回転し、焦げてしまうので注意が必要です。
また、作業をしているうちにドリルの幅が変わってしまうと削りすぎてしまうので、その都度幅を計りながら作業をしなければなりません。
設定した厚さにきちんと削れるか、何回かいらない板で確認の作業をしてから本番です。

注意して作業し、何とか完了。
今度はヤスリで外周を削ります。
外周はバンドソーで切ったときのままで、ガタガタしていて、粗削りのままです。
これをヤスリを使って綺麗に磨いていきます。
裏板を作業台に固定し、形を確認しながらの作業です。
今日は時間になってしまったのでここで終わりですが、ヤスリだけあれば家でもできる作業なので、ヤスリを借りて家に持ち帰り作業を行いました。


ヨシミツのバイオリン製作日記

・ルーターで削った部分

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・粗どりしてルーターで削った裏板

18日目-2009年4月19 日(日)15:00~

本日は裏板の作業の続き。粗どりを行います。


まずは前回の作業と同じように裏板の中央部から外側に向かって罫引きをした4.2mmのラインに向かって丸ノミで削っていきます。木が硬くてかなりの重労働。部屋は適温でしたが汗が流れます。手は痛くなり、右手から左手に持ち替えて作業をしtり、休憩しては作業をすることの繰り返し。糟谷さんにも見本と言いつつ作業をお願いし、交代で作業を行いました。


左側を無事に?!終了し、今度は右側の作業。木目が異なり、木の質が違うようで、右側は意外と力を使わずに作業ができました。


左右の両端ができたら、今度は上下を削ります。上部は罫引きした5.2mmのラインに向かって削り、下部は4.2mmのラインに向かって削ります。形になってくると気持ちいいものですが、結構大変な作業でした。またまた作業中に親指にまめができました。バイオリン作りの苦労をあらためて実感。


何とか目途がたったところで休憩を兼ねてトリエンナーレの話。4月30日がエントリーの締め切りなので、出品するならそろそろ準備をしないといけません。いろいろとアドバイスをいただき、イタリア語での申し込み用紙の記入方法も教わりました。


厚くて重かった板がなんだかバイオリンの形になってきました。重さもまだずっしり感はありますが、だいぶ軽くなりました。次回も楽しみです。


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・粗どり中の裏板