池の中、オタマジャクシとお魚君はいつも一緒に遊んでいます。オタマジャクシに前足が出てしっぽが小さくなり、オタマジャクシはカエルになりました。そして、池からいなくなりました。

ある日、池に戻ってきたカエル君は、自分が見てきたことをお魚君に話します。鳥や牛や人間のことを。お魚君はカエル君が教えてくれたものに会いたくなりました。そして、池の外に出ることにしました。思いっきりジャンプして、池のそばの草むらに上がったのですが…

 お魚君は、「自分にできること・できないこと」があることに気づきます。できないからいけないのではなく、できないことが分かった時、どうすればよいか「考えること」に気づきます。お魚君には、できない時に支えてくれる誰かがいました。心温まるお話です。

 パステル調の柔らかい色使いに心なごみます。お魚君が、見たこともない鳥や牛や人間の姿をあれやこれや想像する場面は、楽しくてつい笑ってしまいます。