茨城で1点物のロリィタ服を作るRUSANJIN ROOMの瑠璃です

 

前回の記事「なぜ私がロリィタソーイングを続けるのか」をご覧いただき、ありがとうございましたお願い

この「ロリィタソーイングのすすめ」シリーズでは、20年以上ロリィタ服を製作してきた経験をもとに、これからロリィタソーイングを始めたい方や、もっと上達したい方へ向けて、道具や材料選び、製作のコツなどをご紹介していきます。

今回は、作品作りを始める前に知っておきたい「ロリィタソーイングに使う道具」について、私自身の経験も交えながらお話ししていきます。

今回は2024年8月にXに投稿したものを加筆・修正して、より伝わりやすく文章にまとめました。

 


猫前回の記事です猫


1. ミシンは「高価なもの」より「使い続けられるもの」を

ロリィタソーイングを始めたい方から一番多くいただく質問が、

「どんなミシンを買えばいいですか?」

というものです。

 

私の考えとしては、最初から高価なミシンを購入する必要はないと思っていますし、1万円以下のミシンでも良いと思っています。

家庭用ミシンでも、ジグザグ縫いとボタンホール機能が付いていれば、ほとんどの作品は製作できます。

大切なのは、「高いミシンを買うこと」ではなく、「途中で挫折せず、作品を完成させられる環境を作ること」です。




また、ミシンは本体だけではありません。

針や糸を生地に合わせて選ぶこと、そして定期的なお手入れをすることも、きれいに縫うためには欠かせません。

手縫い、ミシンに関わらず、糸はメーカー品を選ぶことをおすすめします。

クオリティの低い糸を使うと、切れやすく、糸くずが発生してミシンの不調の原因になるためです。

 

 

 

フジックスのシャッペスパンはどの手芸店でも見かけます。

 

手縫いはこちらがおすすめです。

ミシン用の糸と手縫い用の糸は糸の撚り方向が異なるので、できれば使い分けたいですね。

 

 

ロックミシンは必要はてなマーク

こちらもよく聞かれる質問です。

結論から言うと、最初から購入する必要はありません。

 

家庭用ミシンのジグザグ縫いで端処理はできますし、ヘッドドレスやぬいぐるみなどは縫い代を内側へ包み込む作り方も多いため、ロックミシンがなくても十分製作できます。

私自身も、ロリィタソーイングを始めて最初の約2年間はロックミシンを持っていませんでした。

必要な時だけレンタルミシンを利用し、「本当に必要だ」と感じてから購入しています。

現在使っているのは、ベビーロック「糸取物語」です。

 



購入して良かったと感じる理由は、

  • ギャザーを寄せる機能

  • 巻ロックで裾やフリルを美しく仕上げられること

  • 作業時間を大幅に短縮できること

など、ロリィタソーイングとの相性が非常に良いからです。

今では、ほぼ毎日のように使っています。


2. 裁ちばさみ・ロータリーカッターの使い分け

裁ちばさみや糸切はさみは、できれば100円ショップではなく、手芸店で販売されているものをおすすめします。

また、小学校や中学校で使っていた裁縫セットの裁ちばさみも、十分品質の良いものが多く、今でも活躍してくれます。

もし裁ちばさみが苦手な方や、小さなパーツ・カーブの多いパーツを裁断することが多い方には、ロータリーカッターもおすすめです。




私は28mmのロータリーカッターを使用しています。

特に、

  • 丸襟

  • ヘッドドレス

  • 接着芯

  • ドール服などの小さなパーツ

などは、裁ちばさみよりもきれいに切ることができます。

使用する際は、必ずカッターマットを用意しましょう。

A3サイズ以上のものがあると、とても使いやすいです。

ただし、ロータリーカッターは刃が消耗品です。

切れ味が落ちたまま使うと、生地を傷めてしまうことがあります。

私は、

  • スカートなど長い直線は裁ちばさみ

  • 襟や接着芯など曲線の多い部分はロータリーカッター

というように使い分けています。

 

 

 

 


3. アイロンと印付けは仕上がりを左右する

ロリィタソーイングでは、アイロンは必須です。

縫うたびにアイロンをかけることで、仕上がりは大きく変わります。

また、チャコペンやチャコなどの印付け道具も重要です。

ギャザーやレース、複数のパーツを正確に縫い合わせるロリィタ服では、「だいたいこの辺」ではなく、しっかり印を付けてから縫うことで、美しい仕上がりになります。




霧吹きは園芸点で購入。
綿素材の生地のしわ取りに使っています。
水が細かいので、シミにもならず、園芸、手芸ともに愛用しています。

アイロンの選び方としては、

✔冬場で連続してアイロンをかける時に温度が冷えないのでコード付きがおすすめです

✔スチームはなくても霧吹きで代用できます

✔コーティングはチタンコーティングの方が熱伝導が早いため、均一にあたためられます。以前はセラミックコーティングのものを使っていましたが、その時は接着芯が溶けやすかった印象です。

ちなみに電器屋さんで3,000円以下で購入したものを使っていますニコニコ



 

 



 


4. あると便利な道具たち

私が普段よく使っているものをご紹介します。

  • 目打ち(ギャザーを寄せたり、襟の角を出したりなど細かな作業に便利)

  • マチ針・クリップ(パーツの固定、特にギャザー寄せする時)

  • 定規(私は30㎝と1mを使い分けています)

  • 布用接着剤(モチーフの仮固定など)

  • 糸切りばさみ

  • 掃除用品(糸くずはこまめに掃除、エアダスターは必須)

どれも少しずつ揃えていけば十分です。

 

 



 


5. 道具は「作品を完成させるため」に選ぼう

道具は、高価だから良いというものではありません。

大切なのは、自分が使いやすく、無理なく製作を続けられることです。

私は「道具を揃える目的は、上手になることではなく、作品を最後まで完成させること」だと思っています。

少しずつ自分に合った道具を見つけながら、ロリィタソーイングを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

また、今回は型紙の写しとりについては記載していません。市販の手芸本からの写し取りについてなど記載したブログはこちらになります。合わせて参考にしてください。


 

次回は「生地の選び方」について紹介したいと思います。