こんにちは。茨城で1点物のロリィタ服を作るRUSANJIN ROOMの瑠璃です。

数年前よりX(Twitter)でロリィタに関するハンドメイドについて投稿していましたが、人気の投稿は20万インプレッションを超えるほどのご好評をいただいていました。
また、「記事としてまとめてほしい」「ワークショップをしてほしい」との意見をいただくこともあります。
年内ワークショップもしたいのですが、参加出来る方が限られると思いますので、この機会にブログでシリーズ化することにしました。
 

 

 


1. ロリィタソーイングとの出会い

私がロリィタソーイングを始めたのは2004年頃です。

もともと家庭科が得意だったわけではなく、洋裁に興味があったわけでもありません。絵を描いたり工作をしたりすることは好きでしたが、ミシンにはほとんど触れたことがありませんでした。

そんな私が初めてミシンを手にしたきっかけは、小学校高学年のクリスマスプレゼントでした。

本当はピングーの携帯電話のおもちゃが欲しかったのですが、母が選んできたのは同じピングーのデザインが入った小さなミシンでした。箱を見た瞬間、「携帯電話じゃない……」と、とてもがっかりしたことを今でも覚えています。

 

その頃の私は、ミシンで作りたいものもなく、「どうしてこれなんだろう」と思っていました。

しかし、祖母が洋裁をしていたこともあり、ミシンは身近な存在でした。

ゴシック&ロリィタファッションに出会い、「そう言えば家にミシンあったなあ」と、一冊のソーイング本を手に取ります。

「あのミシンがあれば、この服が作れるかもしれない。」

そう思ったことが、私のロリィタソーイングの始まりでした。

 

2. 私が20年以上続けている理由

当時は、今のようにロリィタ向けの材料は簡単には手に入りません。

ロリィタもコスプレも認知されておらず、SNSもないので相談できる人もほとんどいませんでした。試行錯誤を繰り返しながら、10年近く独学で作り続けてきました。(途中会社員時代はミシンはしまっていましたが・・・)

 

現在は、中国ブランドなどの普及によって、材料を揃えるより安く完成品を購入できる時代になりました。それでも私が作り続けている理由があります。

 

数年前、ミシンの使い方を教えてくれた祖母が他界しました。

祖母が長年使っていた職業用ミシンを譲り受けた時、「このミシンを、これからも使い続けたい」と自然に思いました。

そして、身近な人を失った喪失感の中で、ものづくりは私の心を支えてくれました。

 

夢中で手を動かしている時間は、余計なことを考えずに済みます。心が少し軽くなり、静かに落ち着いていく。

 

私にとってロリィタソーイングは、作品を作るだけではなく、自分自身と向き合う大切な時間でもありました。

 

そして、日本製のレースや生地が好きで、少しずつ集め続けているうちに、「この素材を作品として形にしたい」と思うようになりました。

2022年からRUSANJIN ROOMとして作品の販売を始め、ゴシック&ロリィタマーケットやロマンティックアラモードなどのイベントへ出展する機会にも恵まれました。

そこでたくさんのお客様と出会い、作品を手に取っていただき、今もブランドを続けることができています。

3. このシリーズで伝えたいこと

このシリーズでは、私が20年以上積み重ねてきた経験をもとに、ロリィタソーイングの楽しさや、道具選び、材料選び、製作のコツなどをご紹介していきます。

私は、生地やレース、リボンの購入先や製作方法についても、比較的積極的にご紹介しています。

少しでもロリィタソーイングを始める方が増え、洋裁を楽しむ方が増えてくれたら嬉しい。それが情報を公開している一番の理由です。

 

4. 読者の皆さまへのお願い

 

それは、「情報を知ることで、これからロリィタソーイングを始める方の助けになれば」という思いがあるからです。

ロリィタ服を作る人が一人でも増え、洋裁を楽しむ方が増えていくことが、私にとって何より嬉しいことです。

ただし、これはあくまでも私自身の考え方です。

 

そのため、「瑠璃さんが教えてくれたから」といって、他の作家さんへ生地やレース、リボンの購入先や製作方法を尋ねることは控えていただければと思います。

作家さんによって、材料選びや技術は大切な創作活動の一部です。どこまで公開するかは、それぞれの考え方があります。

私と同じように情報を公開する義務はありませんので、どうかそれぞれの考え方を尊重してください。

また、このシリーズでご紹介する内容は、洋裁学校で学んだ正統派の教科書どおりの方法ではありません。

私は洋裁学校には通っておらず、約20年にわたる独学に加え、通信講座や近所の洋裁教室で学び、必要に応じてプロの洋裁の先生から教えていただくなど、さまざまな経験を積み重ねながら、自分なりの製作方法を築いてきました。

そのため、ここでご紹介するのは「唯一の正解」ではなく、実際に私が作品を製作し、ブランドを続けてきた中で培ってきた一つの方法です。

皆さんのロリィタソーイングのヒントとして、気軽に楽しみながら読んでいただけたら嬉しく思います乙女のトキメキ