主治医から退院できると連絡があったことを書いた前記事から約一月半。


当時は介護認定の見直しの結果待ちで特養に申し込みが出来ないまま、受け入れ可能なろうけんを探すところだった。


母が入院した頃は落ち着いていたコロナが年明けからさジワジワと感染が拡がり始めあっという間に第六波が押し寄せた。


病院の相談員から認知症対応のろうけんが見つかったので連絡するよう指示があった。

そのろうけんはいくつか特養もある地元では大手だが評判がイマイチなのと、特養で職員が入居者のキャッシュカードで下ろしたり、暴力をふるったりでニュースにもなった為、正直不安だった。

しかし、入院して3か月を迎え主治医から退院の許可が出た以上あれこれ言っている場合ではなく連絡をした。


一度、ろうけんに家族面談に来るように言われたので、このコロナ禍で伺って良いのか尋ねると


「館内の消毒は済んでいるので大丈夫です」


と言われた。

つまり、感染者が出たばかりだということだった。益々不安になったが面談の予約を入れた。


面談当日、コンビニでさえ入口にアルコール消毒があるご時世なのに見当たらず仕方なくそのまま入ると受付の前に検温とアルコールがあった。

でも誰もチェックしないし申告する場もない。

受付で相談員を呼び出してもらうと相談員2名に部屋に案内された。


広さ四畳半くらいの部屋の窓は閉まったまま、空気清浄機らしき物もなく入口の扉が閉められた。

居酒屋にあるような衝立はあったが2名の相談員のマスクは一枚、一人は鼻マスク…

こちらはマスク2枚重ねだ。


もうこの時点でこの施設には預けたくないと思ったが、面談がスタートした。


最初に言われたのが「費用」。

次に病院からの書類を見せられ「便こねがありますね」とボールペンで指して唐突に言われた。


その後のことはあまり覚えていない。ただ生返事をして書類に記入して数日後に受け入れの可否の連絡が来ると言われて帰宅した。


数日後、ろうけんから連絡がきた。

受け入れできることになったが「またコロナが出て」しばらく受け入れ停止になるので待機してくれとのことだった。


病院の相談員に面談時の件とまたコロナ感染者が出ていて不安なので断れないか聞いてみた。

ふたつ返事で別をあたってくれると言われた。


2日後、受け入れ可能なろうけんが見つかったがそこもコロナが出て数日は面談停止なので連絡だけ入れておくように言われた。


なんとなくすぐ連絡をする気になれず買い物に行こうと支度をしているときに簡易書留が届いた。

介護認定の結果と介護保険証だった。


見直し前は要介護1だったが見直し後は要介護4だった。

買い物は後回しにして第一希望の母の自宅と道一本挟んだ特養に問い合わせをすると、一度来るように言われすぐに向かった。


現状を話すと申込書を書いて来るように言われ「なるべく早く持ってきた方が良い」とも言われたので翌日持参した。

市内でも歴史が古く、人気もあり待機人数も150人以上の難関と言われる施設だったが、一か八かでろうけんへの連絡はしなかった。


翌週の入居審査であっさり入居が決まった。


要介護4であること、独居であること、更に母がその施設でボランティア活動をしていたことも考慮されたと思う。


山積みだったはずの問題が一気に解決して嬉しさより呆気に取られた気分だった。