イキって本を読んでみようと思い84冊目に入りました。
今回読んでみたのは「迷路館の殺人」(綾辻行人 作)。
「館シリーズ」の第3作になります。
こんどの館にはいったいどんな人が住んでいるのでしょうか?
十角館のミステリー研究会のみんな、水車館の旦那様と由里絵さん ずっと忘れないよ!
迷路館の人たちも好きになれるといいなぁ。
それでは感想を書き散らかしていこうと思います。
適当なあらすじ
島田という人のもとに送られてきた「迷路館の殺人」という小説。そこにはあるお屋敷で起きた事件の真相が書かれていた…!
その小説によると、宮垣先生というベテラン推理小説家の家は廊下がとんでもない迷路になっているので"迷路館"と呼ばれているらしい。
宮垣先生は還暦パーティーに後輩の小説家たちと知り合いの評論家と担当編集さんを招待する。
しかし、招待客たちが到着したときには宮垣先生は死んでしまっていた。
宮垣先生の遺言には、『この館を舞台に一番面白い小説を書いた人に遺産を渡す』というメッセージが残されていた。
果たして遺産は誰の手に……!?
この本はミステリーなのでネタバレが嫌な方はご注意ください。
この下ネタバレありの感想
(トリックのネタバレがあります!)
↓
大変なお屋敷ですね……。
作中にある迷路館の平面図を見たときは ほえぇーっ!と思いました。
迷子になりそうなお家です。
道を体で覚えてるという家政婦のフミヱさんはすごいですね。
招待客のみんなも地図を見ただけでスイスイ歩き回っててすごいです。
やっぱり空間認識能力(?)が高くないと推理小説とか書けないんですかね。
これ廊下歩いてるときにおしっこしたくなったらどうするんだろう。
ホントに全員の部屋にトイレがついててよかったですね……。
もしこれで一箇所しかトイレがなかったら漏らす人続出ですよ…血痕じゃなくておしっこの水溜まりを隠すハメになりそう。
いや、下品な話してすみません……。
本編はすごく上品で耽美な雰囲気なので安心してください。
最初のプロローグのところで小説「迷路館の殺人」が出てきて 今読んでるやつじゃん!と思っていたら、島田さんが『帯のアオリ文煽りすぎだろ』みたいなこと言っていて笑いました。
たしかにすごいアオリ文ですよね。
なんか絶対騙されるらしいし、シリーズ随一の離れ技(アクロバット)らしいですよ。
離れ技にアクロバットって振りがな付いてるのヤバいですね。
確かにめちゃくちゃ騙されました……。
今回は島田さんの折り紙力がパワーアップしてましたね。
5本の指がついた悪魔!?そんなの折り紙1枚で作れるんですか?
と思っていたら巻末のおまけに実物と折り方の解説がついてて すげーと思いました。
解説見てもすごすぎてさっぱりですよ…なんか折り跡の線が着物の柄みたいで綺麗だなーということしか考えられませんでした。
招待客の皆さんがすぐ死んじゃってどんな人なのかわからなかったのが悔しい…
迷路館のみんなとも仲良くなりたかったよぉ。
そんなわけでとりあえずみんなの名前をリストにしてみました。
これで迷路館に入館しよう!
↓
招待客の皆さん
・清野先生(宮垣先生の後輩の小説家)
・まどか先生(宮垣先生の後輩の小説家)
・須崎先生(宮垣先生の後輩の小説家)
・林先生(宮垣先生の後輩の小説家)
・鮫島さん(知り合いの評論家)
・宇多山さん(担当編集さん)
・桂子さん(宇多山さんの奥さん)
・島田さん(ご存知みんなのヒーロー)
館に住んでる皆さん
・宮垣先生(館の主人)
・フミヱさん(家政婦さん)
・井野さん(秘書さん)
……多そうだけど読んでたら覚えられます!
清野先生は他人ん家のケチャップを勝手に血糊に使って死んだふりをするヤバい人です。
大先輩の家にお邪魔してるのにすごい度胸ですね。
あと、まどか先生の元夫らしい。たしかにすぐ離婚しそうな感じありますよねこの人。
作風はオカルト的な題材を乾いたタッチで描くミステリーらしいです。
ちょっと面白そう……。
須崎先生は中世ヨーロッパを舞台とした重厚な作風のミステリーを書くそうです。
そして書くのが遅いことで有名らしい。
まあ時代考証とか大変そうだし…
大丈夫ですか?この遺産コンテストの締め切りは5日後ですよ!
果たして須崎先生は締め切りに間に合うのか!?
いや、その前に死ぬんだけど……。
林先生は招待客の中で一番の若手で、気が弱いらしいです。
生き残れるのか!? 死んでる……。
親指シフト(5本の指が届く範囲に全てのキーボードがあるやつ)のワープロを愛用しています。(←伏線)
作風としては手堅いけど若々しさに欠けるミステリーだそうです。
なんか短編集をたくさん書いてそうっていう勝手なイメージがあります。
まどか先生は黒いドレスが似合う美人だそうです。
でもバチイケお姉さんかと思ったらわりと嫌な女の雰囲気でちょっとガッカリ。
いや、状況を考えると言い方がキツいだけでまともなこと言ってるんですけどね。
でも死んだときはけっこう辛かったです。あの死に方苦しそう……。
まどか先生だけ作風の説明無いからなんにもわからないんですよね。
すっごいドロドロのイヤミスだと私が嬉しいです。
鮫島さんは宮垣先生と昔から仲良し(←伏線)のミステリー評論家です。
でも私生活では障害があって入院中のお子さんを抱えている(←伏線)など苦労しているそうです。
お子さんのためにも生き残ってほしいと思って読んでました。
生き残ったけど…生き残ったんだけど……。
編集者の宇多山さんは中盤ずっと悪夢にうなされたり死体を見て叫んだりしている不憫な人です。
宇多山さん、絶対奥さん守ってくださいね?
もっとしっかりしてよぉ。
宇多山さんの奥さんの桂子さんは妊娠中で心配です。
妊婦さんにそんな長旅させて大丈夫?
だけど桂子さんは中盤から大活躍します。
実は元お医者さんで法医学の知識もあるのです。カッコいいお姉さんだ…!
でも桂子さんは勉強がしたくて医学部に入ったけど、優しすぎて人の命を背負う仕事が耐えられなくて辞めたそうなんです。
やっぱり桂子さんにグロ死体見せるのやめてあげてよぉ。
そう、グロ死体……。
須崎さんは首を切り落とされて、首の代わりに水牛の頭の剥製をくっつけられていました。
島田さんはこれはただの見立て殺人ではなく、床に付着した犯人の血痕を誤魔化すために首から流れる血を利用したのだと推理します。
しかし、怪我している人も鼻血を出した痕跡のある人もいませんでした。
終盤 犯人は肺が悪くて喀血したのだと考え、それは死んだはずの宮垣先生しかいないということになりますが……。
ここから全部ネタバレしてます!
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なんと実は生理の血だった!!
そして殺されたまどか先生以外の女性で生理が来る人はいません。
かと思いきや、実は男性のように描かれていたあの人は女性だった!?
叙述トリックですね……。全然気づきませんでした……。
この辺の急展開の連続すごかったです。
私、こういう性別誤認トリック大好きなんですよね…
なんというか、男として書かれてる女からしか得られない栄養素ってありますよね……。
エピローグでは作中の「迷路館の殺人」を書いた人の正体もわかります。
そっちも叙述トリックなんだ!?
島田さんかと思ったら島田さんじゃなかったんだ!?
そりゃ苗字同じだけどさ……。
この本を読んで、作中作はテンションが上がる!ということがわかりました。
表紙と目次が出てきた所めっちゃテンション上がりましたよね。
っていうか島田さん小説も書けたんだ……。
これからも名探偵島田さん改め、鹿谷門実先生のご活躍を楽しみにしています。
次回作は「人形館の殺人」っていうんですね。
人形館にはいったいどんな人が住んでいるんでしょうか?
好きになれるといいなぁ。
また機会があったら読みたいです。

