イキって本を読んでみようと思い39冊目に入りました。

今回読んでみたのは「鉄鼠の檻」(京極夏彦 作)。

この「百鬼夜行シリーズ」を本格的に追うことに決めました。

とりあえず7巻まで頑張ってみます。


それで感想を書く前になんなんですが、今やってるアニメを見てます……。

百鬼夜行シリーズの公式スピンオフ「中禅寺先生物怪講義録」、私の住んでる所では映らないんですがアマプラで無料で見れました。

漫画版の絵柄がそのまま動いて喋ってる……。

素敵な絵柄ですよね。作画の志水先生が描いてたレディコミの漫画私読んでました。

主人公の栞奈ちゃんがいい子でかわいいです。

いつもの4人はすごく面倒見の良いおじさんたちですね。

じゃんけん回が一番好きです。

小学生の喧嘩を仲裁するためにおじさんたちが新しいじゃんけんのルールを考案するだけの回なんですけど、平和すぎてほのぼのします。

ED映像でクラスメイトたちが集合してるのなんか良いですね。

クラスメイトの中では綾乃ちゃんが好きです。

はぁ…ずっとこの世界を見てたい。

人が全然死なないどころか、善人は必ず報われるし、若者の努力は実るし恋は叶う優しい世界だ……。

それでも我々は本編のエグい世界を読み進めていかなければならないんです……。

それでは感想を書き散らかしていきたいと思います。



適当なあらすじ

骨董屋の今川はある寺の僧侶から"世に出ることはありえぬ神品"を売りたいという依頼を受け、その寺のある箱根に向かった。

寺に取材にきた記者の敦子とカメラマンの鳥口も合流し、麓の宿で待っていたが依頼人の僧侶はいつまでも現れない。

そのとき、突然宿の庭に座禅を組んだ僧侶の死体が出現する。

庭には雪が積もっていて足跡は無く、密室状態だった……。

いっぽう本屋の中禅寺と友達の関口は、山の中で土に埋まった蔵から発見された大量の本を鑑定するため箱根に向かっていた。

その山には十数年もの間見た目の変わらない、振袖を着た少女が出没するらしい。

さらに温泉宿に来た按摩は、山の中で人殺しを名乗る僧侶と遭遇したという。

箱根に次々と現れる怪人たちの正体は……!?

そして起こる僧侶の連続殺人事件。

奇妙な死体は見立て殺人なのか?

偶然にも事件に巻き込まれた5人は箱根の山奥にある謎の寺、明慧寺へと集まっていく……!



この本はミステリーなのでネタバレが嫌な方はご注意ください。


この下ネタバレありの感想





最初の書き出しの吸引力がすごい……。

『拙僧が殺めたのだ』ですよ。

物語は書き出しが大事だけどバチバチにキマってますね。

拙僧っていう一人称使ってみたいですよね。

私は別にお坊さんじゃないので使えませんが…


お寺が舞台で登場人物のほとんどがお坊さんだからか、話されてる言葉が難しいですね……。

知らない四字熟語の連打。

わからない単語を調べてメモに書いていたらメモ用紙4枚になりました。

蜀犬吠日 ←わかる?

見識の浅い人は何でも怪しむという意味の故事成語らしいです。

首鼠両端 ←これもわかる?

どちらにしようか迷って決心がつかない様という意味だそうです。

犬とか鼠とかわかんねーよと思っていたのですが、ちょっと賢くなった気がします。

もしかして私以外はみんな知ってたんですか?

私がバカなのかもしれません……。


ところどころ聞いたことのある言葉もありました。

薬石とか典座とか……

あっこれ「金閣寺」でやったところだ!(進研ゼミ構文)

見覚えあると思ったら三島由紀夫の「金閣寺」で見たんだった。

あれも禅寺が舞台でしたね。

「金閣寺」のときはあまり説明が無くてわからなかったのですが、この本では全て説明してくれてわかりやすかったです。

「鉄鼠の檻」と「金閣寺」って作中の時代はたぶん同じですよね。

ミステリーと純文学でだいぶ違いますけど、セットで読むと楽しいよ!ってオススメしたいです。

こういう禅文学(?)って他にもあるんでしょうか?

水上勉の「五番街夕霧楼」とか「雁の寺」とか読んでみたいんですけど、難しそうでまだ読めてません……。

あと「金閣寺」に出てくる柏木くんの名前の元ネタって〈庭前柏樹〉なんですかね。


今回は木場さんが出てこなくて寂しいです。

所轄が違うから仕方ないけど……。

ハードボイルド成分が足りない〜。

次回は出てきますよね? 待ってます。


【祝】好きなキャラが再登場しました。

久遠寺さん…!

涼子さんのお父さん…!

生きてたんですね。

思ってたより元気になってる……!

前に進んでてくれて良かったです。

娘の人生をめちゃくちゃにした仇のためだとしても義憤を持つことができるのって本当の正義の人ですね。


関口さんと中禅寺さんの漫才のようなコンビネーションが今回も冴えてますね。

1巻のときの悪友の雰囲気が戻ってきた感じがします。

旅行に誘おうとして『君はテレビジョンを見たかね』とか関係ない話から始めてしまうのツンデレですね。

そういえば今年はNHK放送100年です。

テレビ放送が始まったのってまだ70年ちょっと前なんですね。

夫婦で部屋取らずに友達と部屋取るんですか?

修学旅行みたいで楽しそうだけど、もっと雪絵さんを大事にしなよ……。


鳥口さんもリアクション芸に磨きがかかってきましたね。

スーパーロングお喋りに合いの手を入れる界の期待の新星です。

敦子さんとの恋愛とも友情とも違う男女バディの関係性好き……。


今回初主役の今川さんも好きです。

語尾がなのですでかわいい。

芸術に対する答えが出て良かったですね。


榎木津さんは超能力を使わずに普通に推理もできるんですね。

変な人かと思っていたけど熱い正義の男なのがわかりました。


益田さん! お噂はかねがね…!

Twitterのミステリー界隈でめちゃくちゃ二次創作イラストが回ってくる八重歯の人だ!

本編を読む前から存在だけ知ってました……。

今はまだ普通の刑事さんですが、この先どんな成長を遂げられるのか楽しみです。


スーパーロングお喋りの中禅寺さんのことを好きになりつつあります。

小学6年生のとき「魍魎の匣」を読んでからずっと怖い人だと思って苦手意識を持っていたのですが、最近この人はすごく面倒見の良い優しい人なのではないかということに気づきました。

私はこのお喋りおじさんを好きになるべきなのか?

あと2巻ぐらい読んだら好きになれるかもしれません。


タイトルの鉄鼠は三井寺の妖怪なんですね。

三井寺行きたいんですよね。

滋賀県近いんですけどまだ行けてなくて……。

作者の京極さんがラジオで歌ってた替え歌聴きました。

あの初代仮面ライダーのやつ。

GO GO 頼豪〜♪ ネズミに変身〜♪

あれ本編読んだ人全員笑うでしょ……。


お坊さんの名前と苗字がなかなか一致しなくて読んでるとき大変でした……。

一番好きなのは常信さんです。

無力な正義感をくすぶらせた影のあるおじさんって最高ですよね……。

宗教界の戦争責任についての真面目な考えを聞けて襟を正しました。


季世恵さんも好きです。

女の子のドロっとした友情と三角関係の雰囲気が良い……。

貧しい田舎の村で13歳で奉公に出てからどうやって職業婦人になったのか、季世恵さんの人生がちょっと気になります。


今回は今までの込み入った群像劇と違ってわりと一本道でしたが、長い話でも謎がいっぱいあって飽きませんでした。

1341ページですよ! すごい長い!

本の背表紙を見て太いというより四角いと思ったのは初めてです。

見て!お弁当箱よりデカい!中にお米詰められそう。


真相は思っていたより普通でした……。

普通に殴り殺して運んだだけですし。

今までの死体は最初からあるけど見えてなかったとか、実は生首だけで生きてたとか、1500年間のバトルロワイヤルだったとかと比べると普通だなあと思ってしまいそうなところですが、

寺自体の秘密や、動機に禅の思想が絡んでいるところがこの本を普通のミステリーでなくしています。

読んだあとヤバいもの読んだ…という気持ちになるのは内容がそれだけすごいのかもしれないし、単に本のサイズがヤバいのかもしれません。


動機は結局先に悟った奴への嫉妬ってことでいいんですか?

あの長〜い禅の説明を読んでも思想を理解できた気がしません……。

江戸時代から生きてる妖怪みたいなジジイはもう妖怪だろ……。


姿の変わらない少女の真相は、これ金田一少年の事件簿で見たやつ!ってなりました。

「金田一少年の決死行」だったっけ?

ドラマ化した話の中で一番好きです。

先に知ってたのに気づかなかったー!

悔しいー!

皆さんの金田一少年は誰世代ですか?

私は山田くん世代です……。

今の子は道枝くん世代かな?


「鉄鼠の檻」は去年ミュージカル化されたそうです。

ミュージカルの公式サイト見ました……。

鳥口里美!? 鳥口さんが女性になってる!

まって、あのキャラのまま女の子だったら萌えすぎるんですけど。

ど根性アングラ雑誌職業婦人鳥ちゃん!

敦子さんとの女性バディも良さそう。

見たい……。

なんとかして配信を探し出します。


次は5巻を頑張って読みます。

すごい太いけど……。


鉄鼠の檻の表紙