イキって本を読んでみようと思い292冊目に入りました。
今回読んでみたのは「200クラシック用語辞典」(200クラシック用語辞典編纂委員会 作)
高校時代、美術と音楽を選択するときに美術を選んだので、選べなかった音楽を学び直してみようと思います。
クラシック音楽聴かないですね……。
なんか敷居が高そうな感じがしてコンサートホールとか行けないですよね。
まあ曲を聴く前に用語を覚えてみようとこの本を手に取りました。
それでは感想を書き散らかしていこうと思います。
適当な概要
音楽の基礎的な用語から、有名な音楽家たちの名前、作曲用語、批評用語まで200の語彙を詳しく解説する本。
目次
◎知らないと話にならない基本ワード集
◎音楽史を彩るエポックメーカーたち
◎音楽家に近づくためのテクニカルワード集
◎クラシック・グルメのためのおいしさ表現ワード集
◎通と呼ばれたい人のためのマニアック・ワード集
◎ジャーナリズムをにぎわす言葉たち
この下感想
↓
タイトルの通りクラシック音楽の用語が解説されている辞典です。
第一章では『拍』『和音』『アンサンブル』などの音楽用語の意味が載っています。
一番目に掲載されているのは『作曲』という単語です。
そんなのわざわざ辞典で調べなくても意味知ってるでしょ?と思いますが、音楽用語としての厳密な意味は違うのだそうです。
音楽の世界での厳密な定義によると『曲を五線譜に表すこと』というのを作曲と呼ぶのだそうです。
どんな適当な音符の並びも五線譜に表されていれば『作曲』なのだといいます。
第二章では歴史上の著名な音楽家について載っています。
バッハやモーツァルトから、「4分33秒」を作曲したジョン・ケージなどの現代音楽家まで掲載されています。
それぞれの作曲家や演奏家のページにはおすすめのCDも載せられています。
マーラーのページで「テンシュテット/マーラー交響曲全集」というCDがおすすめされていました。
紹介文は『マーラーの中の不信やニヒリズムを最もよく示したCD。邪悪な人向け。』と書かれています。
邪悪な人向けのCDとは???
でも演奏によって不信やニヒリズムが伝わってくるなんてすごそうですね……。
CDごとに違いがあるなんて初めて知った。
いつか聴いてみたいです。
驚いたのが作曲家や演奏家と並んで楽器製作者が載っていることです。
著名なピアノ職人やヴァイオリン職人について書かれていました。
ストラディバリウスは名前を聞いたことがあります!
音楽は楽器を作るところからすでに始まっているんですね……。
第三章には演奏用語や作曲用語が載っています。
『タンギング』という言葉は学校で習った覚えがあります。
管楽器を吹くときに舌で空気の流れを止めることで音を区切るという意味です。
弦楽器の弓さばきのことを『ボーイング』というのは初めて知りました。
第四章は音楽批評の用語が載っています。
『円熟している』『創造的だ』『スケールが大きい』などの褒め言葉が使われますが、それぞれが厳密にどういうときに使われるのか定義していきます。
音を評価する言葉なのに、まるでワインやチーズの味を評価しているような感じがして面白かったです。
ただ、批評用語の中にクラシック音楽界の問題が含まれているということも書かれていました。
『男性的な』という評価は、男性の演奏家がスケールの大きいとされる曲を演奏したときに使われる言葉で、女性がそのような曲を演奏したときは『男まさり』と言われてしまうのだそうです。
また、『野性味のある』という批評は非ヨーロッパ圏出身の音楽家の仕事に対して使われる言葉なのだといいます。
もちろん、この本は90年代に書かれた本で現代から見ると古いです。
しかし芸術界に未だ残るヨーロッパ中心主義や男性中心主義について考えさせられます。
第五章ではよりマニアックな音楽用語について解説されています。
『倍音』『微分音』『ピッチ』など音の細かい理論が載っていました。
音楽は感覚的な世界だと思っていましたが作曲や演奏技術はガチガチの理論の世界なんですね……。
『残響』という言葉の解説に驚きました。
コンサートホールを設計するとき、残響が何秒残るかまで計算されて建てられているのだそうです。
音楽は建物の時点で始まっているのか…
ところが、この本の著者によるとコンサートホールの価値は残響だけで決まるものではないのだといいます。
コンサートホールはそこで繰り広げられる音楽家たちの仕事と、それに熱狂する観客によって作られるものなのだそうです。
第六章では音楽を商業的にプロモーションする際の用語が載っています。
音楽家を『天才』『鬼才』『異才』と褒めるときに、それぞれどういうイメージで売り出しているのかの話が面白かったです。
この本が出版された当時には大型の店で堂々と海賊版のCDやレコードが売られていたという話にびっくりしました。
90年代ってヤバいんですね……。
音楽についての言葉をたくさん知ることができて楽しかったです。
でも、やっぱり音を聴かないとよくわからないなぁと思いました。
ピアノやヴァイオリンの音を全然聞いたことがないので文字で書かれても想像がつきませんでした。
この本でおすすめされているCDをいつか聴こうと思います。

