イキって本を読んでみようと思い248冊目に入りました。

今回読んでみたのは「ひとりで探せる川原や海辺の きれいな石の図鑑」(柴山元彦 作)


きれいな石の図鑑の表紙

鉱物の図鑑って眺めているだけでワクワクしますよね……。

子供の頃、宮沢賢治作品を読んで作中に出てくる鉱物の名前だけでどんな宝石なのか想像する遊びをしていました。

「風の又三郎」に出てくる『モリブデン』というものをなぜか勝手に緑色の宝石だと思い込んでいたのですが、実際は金属なんだそうですね……。

長々と関係ない話してすみません。

それでは感想を書き散らかしていこうと思います。



適当な概要

日本の川原や海辺で見つけられる34種類の鉱物・宝石を紹介する本。

鉱物の観察スポットとして有名な日本各地の川や、持ち帰った鉱物の加工・お手入れ方法も紹介!



この下ネタバレありの感想







1月の誕生石として有名なガーネット(柘榴石)ですが、なんとその辺の川原でも見つかるんだそうです。

マジで!?

もちろん宝石屋さんで売っているような大きいものではありませんが、川の砂をふるい分けていくと細かいガーネットのかけらがたくさん見つかるそうです。

花こう岩や安山岩などの石に赤い斑点のようなものがついていたら、それはガーネットらしいです。


サファイアもまたその辺の川原でよく見つかるものなんだそうです。

サファイアも…!?

ちなみに宝石の2大代表みたいなイメージのあるサファイアとルビーですが、もともとどちらも同じ鉱物から生まれるというのをご存知でしょうか?

私は知りませんでした……。

コランダムという鉱物にチタンが含まれると青くなってサファイアに、クロムが含まれると赤くなってルビーになるそうです。


子供の頃、砂の中に混じっている透明の小さい粒を『星の涙』と呼んで集めるのが流行っていたのですが、それが石英という鉱物なのを初めて知りました。

中学校の理科で習った石英って星の涙と同一人物(?)だったんだ……。

なんでも、この石英と水晶は同じ二酸化ケイ素というものでできていて、石英の中で結晶の形が六角柱になっているものを水晶と呼ぶのだそうです。

どうでもいいのですが、運動会のときに校庭の砂から星の涙を探し出して、走るまえに飲み込むと勝てるというおまじないがあったのを思い出します。

砂を食うな。


こちらの二酸化ケイ素は本当にいろいろな宝石のもとになっているのだそうです。

結晶が繊維状に絡まるとカルセドニーに、

縞模様の層になるとメノウに、

酸化鉄が染み込んで赤くなるとカーネリアンになるのだといいます。

ちなみにカルセドニーという宝石の日本名は『玉髄』というのだそうです。

カッコいいですね……。


家にある黄鉄鉱(パイライト)という宝石が載っていて嬉しかったです。

ゴツゴツしていてメタリックな色合いでカッコいいんですよね……。

鉄の鉱石だけど、見た目が金に似ているので『愚者の金』と呼ばれるそうです。

黄鉄鉱を化学式で表すと FeS₂ というものになるのだそうです。

短くて覚えやすそうなのでどこかにメモっておこうと思います。

ところで『S』って硫黄だっけ?中学で習ったこと全部忘れたわ……。


蛍石(フローライト)という宝石は紫外線を当てると蛍のように光るのだそうです。

そんなすごそうな石がその辺の川原に…!?

こちらの蛍石はただ光らせて飾るだけのものではなく、製鉄のときに使われたり、ガラスを作るときにも使われるという便利な鉱物なのだといいます。

そんな蛍石を化学式で表すと CaF₂ というものになるのだそうで、カルシウムとフッ素でできているのだそうです。

へぇ〜。


日本画の岩絵の具に使われる孔雀石(マラカイト)は、銅がもとになっている鉱物なのだそうです。

初めて知りました。

それにしても、本物の石を使った岩絵の具ってお高いですよね……。

高校の美術部で日本画をしたときは、ガラス質でできた人工のやつでやりました。

まあ本物の岩絵の具は毒がある取り扱い注意のやつも多いらしいですし……。


針鉄鉱(ゲータイト)の『ゲータイト』という名前は、ドイツの文豪・ゲーテから取られたのだそうです。

ゲーテは鉱物コレクターとしても有名だったのだといいます。

鉱物好きの文豪ってけっこう多いんですね。

いつか「若きウェルテルの悩み」などのゲーテの作品を読んでみたいです。


かんらん石という鉱物がペリドットと同じものだったのを初めて知りました。

中学校の理科で習ったかんらん石は『夜会のエメラルド』と呼ばれるあのペリドットと同じ物だったんですね……。

なんだかクラスの優等生がナイトプールで出会ったギャルと同一人物だった(?)みたいな気分です。

私は何を言ってるんや…?

厳密に言うと、かんらん石の中で『苦土かんらん石』という一部のものだけをペリドットと呼ぶそうです。


京都府亀岡市の天然記念物・桜石が載っていて嬉しかったです。

桜石は、菫青石という鉱物が変質して白雲母化したときにできる白い結晶だそうで、桜の花びらみたいな形をしています。

菫から桜になるんですね……。どっちも綺麗な名前です。


翡翠は同じ硬度6の鉱物の中でも硬くて割れにくいので硬玉と呼ばれているそうです。

よく勾玉に加工されているイメージがあるので勝手に柔らかいと勘違いしてました。

翡翠の産地である新潟県の姫川は、「古事記」でオオクニヌシがこの川のそばに住むヌナカワヒメという女神様を妻の一人にしたことからその地名がついたそうです。

そんな翡翠を化学式で表すと NaAlSi₂O₆ というものになるのだそうです。

長くて覚えにくそうです……。


琥珀は厳密に言うと鉱物ではなく、樹液の化石なのだそうです。

なので、樹木の化石でできた堆積岩の中からよく見つかるそうです。

樹液の化石……なんだか素敵ですね。


巻末には集めた鉱物のお手入れ方法が載っています。

菱マンガン鉱などが黒ずんできたときは、ビタミンCを含む清涼飲料水に浸けておくと表面の酸化マンガンの黒ずみが取れて綺麗になるそうです。

お手入れ…しなきゃダメですよね……。

家にあるパイライトを一切お手入れせず放置していたら、デコボコの隙間がホコリまみれになって大変なことになりました。

ちゃんと掃除します……。



鉱物の図鑑はやっぱり綺麗でワクワクしますよね。

また自分でも川に石を探しに行ってみようと思いました。

ガーネット採れるかなぁ~

あと、我が家のパイライトさんを大事にしようと思います。