リョウタがそのノートを買ったのは、深夜のコンビニでした。
仕事帰りで疲れていて、本当は水だけ買うつもりでした。けれど、文具棚に並んでいた小さな方眼ノートがなぜか目に入りました。家に帰っても眠れそうになかったので、何となく一冊買いました。
その夜、リョウタはノートの最初のページにこう書きました。
「いつか住みたい部屋」
最初は遊びのつもりでした。明るいリビング、広すぎない寝室、静かな仕事部屋、料理しやすいキッチン、玄関近くの収納。思いつくままに書いていくと、少しずつ自分の本音が見えてきました。
今の部屋は、悪くありません。
でも、いつも何かが少しずれています。仕事机は落ち着かない場所にあり、キッチンは暗く、リビングは物置のようになりがちです。疲れて帰っても、家が自分を休ませてくれる感じがしません。
リョウタは方眼紙に部屋を描いてみました。
けれど、線を引くたびに迷いました。寝室を静かな場所に置くと、仕事部屋が暗くなる。収納を増やすとリビングが狭くなる。キッチンを広げると動線が悪くなる。
小さなノートの中で、理想の暮らしはなかなか形になりませんでした。
数日後、リョウタは住まいの案を整理するために、HousePlan の 間取り を使ってみました。部屋の種類や数を選び、希望をプロンプトで入力し、必要なら参考画像も使えます。
ノートのページを写真に撮り、こう入力しました。
「一人暮らし向け。明るいリビング、静かな仕事部屋、使いやすいキッチン、玄関収納、落ち着いた寝室を持つ住まい」
画面に出てきた案は、リョウタのノートよりずっと整っていました。
2Dで全体を確認し、2.5Dで部屋の関係を見て、3Dで暮らしを想像しました。特に気に入ったのは、玄関から収納、キッチン、リビングへ自然につながる案でした。
それは派手な家ではありません。
でも、疲れて帰った自分を少し楽にしてくれそうな家でした。
その後、部屋の雰囲気を考えるために、HouseDesign の 注文住宅 も見てみました。シンプルな家具、暗すぎない照明、仕事と休息を分ける色使い。小さな選択が、毎日の気分を変えるかもしれないと思いました。
深夜のコンビニで買ったノートは、ただの衝動買いではありませんでした。
それは、自分の暮らしをもう一度考え直すための、小さな入口だったのです。
