作家と講師の狭間で | 三重県松阪市ビーズ教室 VIOLET•AYUはぎあゆみ

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今更聞けないビーズの使い方や工具の事、なんでこうなる?を解決します♪ビーズの種類、技法によって出来ていく物がこんなに違うんだというわくわくを体感して欲しい。ビーズジュエリーを通じて一人の女性としてしなやかな生き方の自覚を見出していきましょう

本格的にビーズというジャンルの創作活動を始めたころは、沢山作ることで技術を上げていくことだけを
考えて自己流で作り続ける日々でした。

初めてコンテストに挑戦して、受賞したことがきっかけで、トーカイの講師を始めました。

すごいビーズのブームが来ていた時でしたので、募集をかけなくても沢山の生徒さんに
来て頂いていました。

コンテストや雑誌掲載の応募などへの挑戦をしつつ、講師も続けているうちに、
だんだん両立の難しさを感じてきました。

「軌道に乗って欲がでてきたのかも」と当時は友達に言われました。

資格も少しずつ増やして、コンテストの受賞や、雑誌への応募、
デザイン提供などして掲載冊数も増えていきました。

ブームが落ち着いて、景気の悪化もあってか生徒さんの数は少なくなり、すこし寂しい気もしますが
逆にそれでも来てくださる生徒さんとの関係を深めることができました。

数年前からは展示や販売イベントなどのお誘いを頂くようになり、また求められる事の変化を感じています。
活動内容も、作品に対する考え方も変わっていきつつあります。

作りたい物と売れるモノが違う。教えたい事と教わりたいモノが違う・・・
生徒さんの思いも様々・・・
ビーズアクセサリーの基本テクニックを習いたい方、その課題のアクセサリーが欲しいという方
何か夢中になれるものを探してきた方、より上のテクニックを身に付けたいと思っている方・・・

技術は上げることはできたという自信はあっても、デザインが時代や地域に合っていなければ売れないし
凝り過ぎたデザインは教室の課題やキットにしても難しそうだと敬遠されてしまう・・・

『頭で考えてばかりいないで、まず形にしてみる』

『行動を起こさなければ、そこからは何も生まれない』

確かにそうだと思います。

デザインにしても、デコラティブなものより付け易さ重視の削ぎ落としたデザイン、
凝ったようにみえて実は簡単にできる・・・などの工夫をもっとできるようにならなければいけないのだと
それには、今一度初心に還って再スタートするべき時かも・・・と思います。

活動を広げるよりも、確実に足もとを固めて、古くからお世話になっている場所ほど
大切にしていかなければと思います。

今後の自分の進むべき道をいつも迷いながら、来るチャンスもモノによっては見送った事もありますし、
がむしゃらに全てを受け入れる事は出来ない性格ですから、悩みながら、講師先輩や友人に相談しながら
やるべき事だと思うことを優先して今まで活動してきました。

次に試すことが正解なのか、吉とでるか凶とでるか分かりませんが、向こう数年後にいる自分を見据えて
答えを出す時が来たなって思います。