「母親やめてもいいですか」/推し♫ヴァイオリニスト | スペクトラムな僕と私

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幼少期に軽度療育手帳を取得した息子、重度の次女、間に挟まれた手帳なし長女の3人の子育て記録です。
息子と所属するオーケストラやクラシック音楽ネタも書いてます。

「母親やめてもいいですか」


やめられるわけもないのだけれど、


次女が幼い頃から25歳になった現在まで

問題が起きて呼び出される度に


心の中で繰り返し訴え続けているワタシ(笑)


発達障がい子育ての悲鳴ともいえるタイトル

こんな本があるとは!と、借りてきました。




「ほら!

私と同じ気持ちの本があるよ!

読んでみて。」


次女は、

ニコニコしながら😀

「ダメー!」と言う。


「やめてもいいよ」なんて言うはずないのを知ってて、戯れている。


さてさて、この著者は、誰に向かって言ってるのだろう?

本気なのだろうか?

と、興味津々で読んでみた。





内容紹介

不妊治療や流産を乗り越え、ようやく授かった娘は発達障害だった。

療育に奔走するが、わが子と心が通い合わない事に思い悩み、いつしか将来を悲観するようになっていく。

チャット、浮気、新興宗教……現実逃避を重ねる中、夫から離婚届を突き付けられ、結局は離婚。


娘の方は、父親家族の下で確実に成長し、天然キャラを通した学校生活や、中学受験するまでになったことを嬉しく思う反面、

引き離した当時、ずっと会えないと思っていなかった娘の悲しみと夫家族の苦労、発達障がいの遺伝のことなど書かれている。


子育てのいちばん大変な時期に、こうして乗り越えたという毒吐きエピソード➕ 高機能自閉症やアスペルガー症候群の権威・杉山登志郎先生の解説付きで、


流行りの権威付き母親本である。



強烈な題名に、反響も多く、

ほぼネタバレでかなり多くのレビューが寄せられていた。


「この母親は許せない!」「すごく救われた。ありがとう!」賛否両論を巻き起こしたらしい。




感想を書き留めておくと、


個人的には、最初は著者に共感したものの、
読んでいくうちに、だんだんと違和感を覚え、

巻末に美談として締めくくられた
夫、娘に向けた手紙は、申し訳ないけれど、
まともに読む気になれなかった。

親は、情報収集や療育を頑張り
凸凹の凹を埋めることに躍起になるが、

結局、凹は埋まらないことを
親より子供の方が知っているのである。


著者の

「理想の子育て」

「普通の子育て」への異常な執着の強さから、


苦しみを手放して良かったのかもしれない。


これは、特別支援の鉄則でもあり、

問題を起こす可能性のあるものは、

与えないに限るのである。

(冷たい言い方ですが…)




とにもかくにも、子供を手放した事に対して
グダグダと後悔しない人生を送って欲しいなと勝手に願いながら、あっという間に読み終えました。

現在国会で離婚後も父と母、双方が子どもの親権を持つ「共同親権」の導入を議論されていて、

この著者なら、数年後に
「母親に戻ってもいいですか」
と、本を出すかもしれない。(勝手な妄想)

この表紙を水戸黄門の印籠のように次女に見せていたので、返して少し寂しくなりましたが、とても買う気になれません。


我が家の場合は、
同じ家庭環境で育った自閉スペクトラムの
息子と次女ですが、


息子の小中高専門学校や会社から、問題があって呼び出されたことは一度もないけれど、
次女は恐ろしいほど数えきれない。
特に短大と会社からの呼び出しは、
どちらも1時間半かかり、
こちらも歳を取っているので、
きつい(T . T)
そこまで通う次女を誉めるべきなんでしょうが…




25歳の誕生日祝いに何が欲しい?

化粧もオシャレもしない、物質欲もない、
自己承認欲求もない、向上心もない、

そんな次女が、「お寿司!」と答えたので、
いつもの回転寿司ではなく、
グレードアップした海鮮丼を食べて、
ニコニコ満足していました。


おまけ

お孫ちゃんが実家の行きつけ寿司に初来店

食べられないけど、興味津々🍣

美味しそう〜








母親をやめたいと思ったことは何度もあるし、
次女にも何回言ったかわからない。

それでも、「ママ大好き」と言ってくれる。

こんなに有難いことはないです。



それを再確認できた本でした。

障がい児の母親は、私の天職ですから。



🎵🎵 🎵🎵 🎵🎵

推しのバイオリニスト
東 亮汰さんの初チャイコフスキー公演に
行ってきました。



次のチャイコフスキーコンクールを視野に入れているのかなぁ。


豪華なプログラムなので、

時間的にアンコールなしにもかかわらず、
拍手👏が鳴り止まず、5回くらいカーテンコールに応えていらっしゃいました。

2日後は「題名のない音楽会」に出演。

(樫本大進さんに似てる)


短期間に東さんのチャイコフスキーとブラームスのコンチェルトを聞けて幸せな気分になりました。


今日は、上野の藝大奏楽堂へ。

今、ブラームス2番練習中なので、

勉強させてもらいます!

楽しみです。





お読みいただき


ありがとうございました。