こんばんは。
総合病院で働く臨床心理士のいがらしです。
  
 
目を閉じると目前の人の人生が見える。 
そうできたらいいけれど、そうはいきません。
 
 
真夜中の百貨店」というドラマをご存知でしょうか?
老舗百貨店を舞台に、お客様のためにぴったりのアイテムを選び出す、伝説のコンシェルジュが登場します。
このコンシェルジュには、目を閉じるとお客様のこれまでの人生の大事なものが見えるのです。
だから、お客様の人生に寄り添った最適で最高の商品を選ぶことができます。
 
 
私もこのコンシェルジュみたいな仕事がしたいです。
患者さんのこれまでと、いま、これからをつなぐような。
 
 
でも、残念ながら、私には目をつぶっても何も見えないのです。
だから、教えていただくことしか術がない。
これまでのこと。そして、いまのこと、これからのこと。
 
 
人に、家族に、病気がやってきたとき、どんなことが起こるのか。
これまでにご一緒させていただいたご家族、自分の家族に起きたことは知っている。
でも、そんな経験で全ての家族が理解できるほど、家族はそんなに単純じゃない。
 
 
専門知識を学ぶことも大切。
しかし、それだけじゃだめなような気がします。
今晩の課題図書。
 
 
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ここに登場するお母様(患者さん)はとってもキュート。
でも時折、わがまま。著者の娘さんはその言葉に、反応なさいます。
でも。
お母様の言葉の裏側には、不安や焦り、喪失感。
それをしっかり読みとられる娘さん。
そして、そのふたりの間で調整するお父様。
まさに「家族」がそのまま、表現されていました。
 
 
家族は単純じゃない。
十数年のそれぞれのさまざまな日々がつまっているのだ。
 
こうして体験を共有して下さる著者の方に、感謝。