こんばんは。

人間科学の専門家として総合病院で働く臨床心理士のいがらしです。

 

先日、非常勤講師先で、「先生の講義を聞いてカウンセリングのイメージが変わりました」という授業の感想をもらいました。

 

カウンセリング(特に、ここでは外来精神科での心理療法)に対して、みなさんはどんなイメージを持っているでしょうか?

 

カウンセリングは、1対1でカウンセリングルームに座ってお話しをするもの、と思っていませんか?

そして、カウンセリングをどんなものとして定義していますか?

 

私は、いま、カウンセリングを

自己理解を深め、新たな体験を提供し、共有する場所

と位置づけていたいと思っています。

   

私たち人間は、「体験」から何よりも多くのものを学ぶのです。

本を読むより、「体験」。

人から諭されるより、「体験」。

どんな人間科学的手法も全てクライエント「体験」に基づいています。

  

専門家の方は、下記のさまざまな技術などを想像してみて下さい。

そう。すべては、「体験」を通して、学びを得るのです。

(曝露も、行動実験も、スキル訓練も、認知的再体制化も、マインドフルネスも、行動活性化も、注意訓練も。)

  

以前、「横糸」の学びと「縦糸」の理解。という記事を書きました。

この「体験」という共通項も、この「縦糸」のひとつと理解することができるでしょう。

  

クライエントが目指す姿に近づけるように、我々はそこに向けて必要な体験は何かを理解し、その体験にクライエントが向かえるように、その素地を整えるのが大事な仕事だと思っています。

 

ここを大事に考えるなら、

カウンセリングは1対1でカウンセリングルームに座ってお話しをするだけのものという考えは成立しません

 

時には、院内を一緒に歩きまわってみることもあるし、外の駐車場に出ることだってあります。

外周を一蹴したり、一緒に食堂に座ってみることもあります。

 

そして、体験した後は、トライしてみてどうだったか、という振り返りをします。

成功したとか失敗したとか、という振り返りではありません。

その体験で何を見つけたのか、何に気づいたのか、そのシェアが大切だと思っています。

それが得られてはじめて、新しい世界への船出がはじまります。

 

 

体験」の創造と共有を工夫していたいです。

そのためのセラピー。

そう考えていると、楽しくなりますね。

楽しくいきましょうウインク

あたたかく、すなおに。