こんばんは。
人間科学の専門家として総合病院で働く臨床心理士のいがらしです。
小林麻央さんのブログを拝見しました。
決意ある、でも、これまでの苦悩も感じる、とても率直な文章で心を打たれました。
私たちは、日々、何かを「する」ことで、「ありたい自分」を実践し、認識しているのです。
・職場で作業をして仕事をすること
・ごはんをつくること
・洗濯をすること
・お金を稼ぐこと
こういったことで、
たとえば、「真摯に生きるわたし」、「家族を支えるわたし」、「人に貢献するわたし」で「あること」ができていることを実感している。
これらは、日常のささいなことのように、そして、当然のことのように、感じていること。
でも、それができなくなってしまうこともあります。
麻央さんにとっては、それが「がん」だったのだと思います。
素敵な先生の言葉がけによって、「がん」があっても、
「力強く人生を歩んだ女性であること」
「子どもたちにとって強い母であること」
そんな「ありたい自分」で「ある」ことは、そのまま、これからも手にしていられるのだ、ということにたどりつかれたのかもしれない、そう思いました。
こう「ある」ための「手段」は変わったけれども。
この手段のひとつがこれからのブログの発信なのかもしれません。
麻央さんは、もちろん、いまも、これからも、麻央さん。
「これまで病気の陰に隠れようとして…自分自身のせいです」とありましたが、こんな風に、自分自身がどう「ある」ことに自分の意味を感じるかに気づき、それを実践し、表現できることは、とてもすごいことだなぁと心から感じます。
わたしも、そして多くの患者さんも、ご家族も、勇気と心強さを分けてもらったと思います。
「何かができるわたし」だから「わたし」なのではない。
どんな「わたしたち」でも、「わたしたちである」ことに変わりはないはずだから。
麻央さん、ありがとうございます。
